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身体に良さそうな名前の危ない?食品『酵母エキス』

2017-6-23 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

そもそも『酵母』と言えば、美味しいパンを作ったり、極上のお酒を作ったりするのに大活躍

している『発酵食品』にとっては無くてはならない素晴らしい存在の菌類です。ところが、

この『酵母エキス』という食品は、ちょっと違うのです・・・いや、全然・・・。実はこれ…

つい先日も紹介させて頂いた、どう見ても食品添加物な食品添加物ではない食品『蛋白加水

分解物』のお友達の様な存在・・・。

 

この『蛋白加水分解物』に代わる「うま味成分」として使われているのがこの調味料『酵母

エキス』。酵母を原料として抽出・エキス化したもので、日本では主に、ビール製造の過程で

出る酵母の残りカスを用いて作られているそうです。

 

ただ、やはり副産物として得た酵母では「うま味成分」が足りないので、現在は「酵母エキス

目的の酵母」が遺伝子組み換え操作によって製造され、グルタミン酸ナトリウムや肉汁などの

培養液によって培養されているらしいのです。

 

水酸化ナトリウムや塩酸、どうやって作られたかもわからない酵素などを使用しても、

「精製処理」はしていないという理由から、「食品添加物」ではないのです。つまり『無添加』

と書くことができる食品になる訳です。

 

勿論、産業廃棄物とはいえ、もとはビール酵母なので毒性はないですし、塩酸などの劇薬も

中和されているのでまったく問題ないらしいのですが、自然には有り得ない「うま味」を

人工的に作り出した不自然なものですから、そうした物を避けたい人にとっては驚きの話に

なります。

 

また、酵素を添加することで蛋白質を分解していく時、分解しきれなかった蛋白質が原因で、

まれにアレルギー反応を起こすケースがあるらしいのです。酵母・酵母エキスに関しては

アレルギー表示義務がないため、アレルギー体質の方は注意が必要との事です。

 

うま味調味料として…具体的には「スナック菓子」「カップラーメン」「ドレッシング」

「だしの素」他、既に様々な加工食品の中に登場しているようです。

 

先日、いつもと違う魚肉ソーセージを「安いから」と勢いで買って、お酒の「つまみ」にと

ひとかじりすると妙な味覚がしたのでマジマジと原材料を確認してみると、ありましたよ、

この『酵母エキス』。

 

こうした人工的に作られた『うま味成分』に慣れてしまうと、味覚が狂っていくという話を

聞いたことがありますが、実感として分かる気がします。私も、家内が難病にかかるまでは、

普通に添加物や原材料など気にせずに食品を口に入れていましたが、できるだけ添加物のない

食品を口に入れるように心がけていくと、それまで気づかなかった味が分かるようになって、

美味しいと思っていた物の味の濃さに気付き、味気ない物は逆に甘さを感じられるように

なったんですよね。

 

ですから、皆さんも食品を手にしたら『原材料』を確認する癖をつけると、色々な事を考え

させられるようになると思いますよ。食品添加物ではない良さそうなネーミングのものまで、

『無添加』とかける原材料の中にまで…納得できない物が存在する現実を…。

 

今回は、話が長くなっていますが、口に入れたものが自分の身体を作り、エネルギーにもなっ

ていくのですから、もっと口に入るものをしっかり知っていきたいですよね。食べた物が、

一時の欲望を満たすだけでなく、自分の身体に影響を与え、形作っていく事を思えば、食品を

加工する側にも、消費者が選択できるような姿勢を、もっと持って欲しいと思います。

 

とりあえず、今、一番気になるのは『無添加』と書かれている食品の原材料でしょうか…。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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