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なんとメタボの脂肪細胞が命を危険にさらしてしまう・・・

2018-2-21 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

今更ですが、昨年11月5日放送のNHKスペシャル 神秘の巨大ネットワーク第2集【「人体」驚きのパワー!“脂肪と筋肉”が命を守る】書いたつもりで書き損なっていたので書かせて頂きますね。脂肪と筋肉、2つの言葉から何を連想するでしょうか。脂肪はただのアブラのかたまり?筋肉は体を動かすための装置?そんな思い込みが、最新研究で大きく覆されているというこの回のお話…大事ですよ。

 

私たちの体にある脂肪と筋肉は、なんと体の7割をも占めており、“人体最大の臓器”。そんな脂肪と筋肉が、全身に向けて“メッセージ”を伝える特別な物質を放出し、命に関わるさまざまな病気の発症と密接に関わっていることが分かってきたというお話でしたので、この回を書き逃してはいけませんよね。

 

最新研究から、この脂肪細胞が、「レプチン」と呼ばれるメッセージ物質を放出していることが分かってきました。この物質は、血液の流れに乗って、脳の中心部にある視床下部というところに到達し、そこの神経細胞の表面に並んだ “受容体”と呼ばれる装置で受け取られると、脳は「もう食べなくていい」と判断し、食欲を抑える指令を伝えてくれるらしいのです。

 

いまや世界には、およそ6億人以上もの「肥満」の人がいると言われます。勿論、私も肥満です…。そもそも食欲を抑えるメッセージ物質「レプチン」が大量に放出されて、食欲を抑えてくれるはずなのになぜ、肥満になっていくのか…?そのメカニズムは、まだよく分かっていません。これはちょっと残念ですが…。メカニズムが分からなくても、肥満解消の努力をしなくてはならない事実が話されていきます。肥満状態が進んで、やがて陥るのが「メタボリックシンドローム」。実はこの『メタボ』、その体内では、体を守る免疫細胞が“暴走”しているらしいのです。

 

メタボの人の脂肪細胞は、「敵がいるぞ」という警告を伝えるメッセージ物質を誤って放出していることが分かってきており、それを受け取った免疫細胞は、活性化して「戦闘モード」に変化し、自らも「敵がいるぞ」という誤ったメッセージを拡散していきます。脂肪を吸収した免疫細胞は、やがて限界に到達して破裂し、この時、敵を攻撃する為に持っている毒物が放出されてしまい、突然死をも招く動脈硬化や心筋梗塞、さらには糖尿病など、さまざまな病気を引き起こしうるというのです。

 

免疫細胞の暴走をどうやったら食い止められるのか。実はそのカギが、筋肉が放出する“メッセージ物質”にあると考える研究者がいます。運動をすると筋肉から放出されるメッセージ物質・IL-6に、免疫の暴走を抑える作用があるというのです。このIL-6は、もともと免疫を活性化する物質として知られていました。ところがIL-6の働きによって、メタボの人の体内で異常放出されている「敵がいるぞ」というメッセージ物質・TNFαの量を大幅に抑えるという効果も分かってきたのです。

 

運動で筋肉を動かすと、エネルギーを消費して過剰な脂肪を燃焼させる効果や、血流が良くなる効果があることは知られていますが、その他にも、メッセージ物質を出すことによって「体の状態を正常に保つ」という未知のパワーが秘められている可能性が、注目されているのです。

 

筋肉の「メッセージ物質」については必要以上に筋肉が増えてエネルギーを消費し過ぎないように、周囲の筋肉の細胞に向けてミオスタチンを放出し、「成長するな」というメッセージを伝える仕組みがあるとか、運動することで筋肉から出てくる「カテプシンB」というメッセージ物質が脳に働きかけて、なんと“記憶力が高まる可能性がある”というお話もありましたが、今回は個人的に衝撃的だった免疫細胞の破裂について、どうしても書きたかったので、その辺は省略させて頂きますね。

 

諸事情で運動できない状態に陥り、尚且つ肥満で困っている方、「何で?」はどうでも良いから、しっかり減量してメタボから脱出していきましょうね!! 私も肥満と闘う事うん十年・・・、サプリまで使って頑張ってはいるのですが・・・減らない食欲や飲酒との闘いは苦戦の一方で・・・

 

 

 

 

 

 

 

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