会頭挨拶

この度の東日本大地震により被害を受けられました皆様に、謹んでお見舞い申し上げます。
東日本大震災および福島第一原子力発電所事故は様々な形で日本の研究活動にも影響を及ぼしています.このような時であるからこそ,会員の皆様の研究ネットワークをさらに広げていただけるような大会にしたいと考えています.是非とも京都大会にご参集いただき,活発な科学の議論を繰り広げて下さいますようお願い申し上げます.

2011年4月13日

本大会は,2011年9月21日(水)〜24日(土)の4日間,国立京都国際会館にて開催されます.本大会のテーマは「生物種を越えて:Unity in Biochemistry」です.様々な生物種を扱っている方々にご参集いただき,初秋の京都で,生化学をベースに生物種の壁を越えて異分野の交流を楽しんでいただければ幸いです.

2010年は国際生物多様性年と定められ,地球上の生物の多様性が広く認知されることとなりました.生化学は,微生物から高等生物に至る多様な生物を対象として発展してきましたが,今,私たちはゲノムあるいは遺伝子産物という共通言語を用いることで,多様な生物間の現象を理解し合えるようになってきました.特に,若い方々には,普段触れることがない異分野の研究にも目を向けていただきたいと考えます.

本大会では,あまり馴染みのない生物種にも親しんでいただけるよう,シンポジウムでの基本的な使用言語は日本語としました.しかし,海外からの留学生の方のために,一部英語のセッションも設けましたので,充実した情報交換の場として下さい.

本大会の企画を3つご紹介します.第一は,第82回大会に設けられた「日本生化学会大会優秀プレゼンテーション賞」の踏襲です.学生および学位取得後5年以内の方々は,本賞を目指してチャレンジして下さい.第二は,技術開発など学術色の濃いものも含めたフォーラム企画です.最近の生化学関連の技術発展には目覚ましいものがあります.企業との連携によるフォーラム企画も歓迎いたします.第三は,NHK番組の「いのちドラマチック」でおなじみの福岡伸一氏による市民講座です.宿泊を1日延ばして,こちらにも是非ご参加下さい.

本大会は,日本生化学会評議員の皆様,近畿支部会をはじめ、近畿地区の生化学会関係の皆様のご協力とご支援によって組織することができました.心よりお礼申し上げます.また,本大会の幹事会には,京都大学のほぼすべての理系の学部・研究科の先生方が参加して下さり,学部の壁を越えた多様なバックグラウンドからのご意見を結集して本大会を企画することができました.総務幹事の河内孝之先生,プログラム幹事の阪井康能先生と萩原正敏先生,幹事補佐の鍋谷彰先生,神戸大朋先生,木岡紀幸先生,栗原達夫先生,嶋田知生先生,大石真也先生の皆様に感謝いたします.



京都大学大学院理学研究科 西村いくこ

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