ご挨拶

 第87回日本生化学会大会を、2014年10月15日(水)〜18日(土)の4日間、国立京都国際会館で開催いたします。
 今大会では、「イノベーションの基盤となる生化学」をテーマにしています。最近、「創薬」や「再生医療」といったイノベーションを意識した研究分野がクローズアップされています。その流れの中で、日本生化学会としてどのような情報発信ができるかを考えました。生命科学分野でのイノベーションの現状を正確に把握し、それを支えているのは、生化学をはじめとする、これまでの基盤的研究の発展であることを再認識することが重要であると思います。さらに、今大会が、分野を越えた幅広い研究者の交流を通して、進展著しいイノベーション研究から逆に全く新しい生化学の潮流を開拓する機会になればと思っております。
 特別講演も、「イノベーション」と「基盤的研究」のつながりを意識して企画しました。海外からは、ファイザー製薬でJAK3阻害剤の開発に携わってこられたMark E. Flanagan博士をお招きし、「創薬」の第一歩から成功に至るまでの道筋を話していただく予定です。また、国内からは、2名の先生方をお招きします。お一人は、「再生医学」を支える研究分野を意識して、発生学研究の第一人者である京都大学理学研究科の高橋淑子先生にお願いしました。もうお一人は、「免疫学」の分野で、基礎研究から臨床応用研究まで、幅広く世界的研究を展開しておられる、大阪大学免疫学フロンティア研究センターの坂口志文先生です。3名の先生方は、それぞれ異なる分野の第一人者として活躍しておられますが、イノベーションに対する考え方、捉え方は違うのではないかと思います。是非、3名の先生方のご講演を聞きくらべていただければと思います。
 また、例年の大会と同様、約70のシンポジウム、フォーラム、口頭発表、ポスター発表、バイオインダストリーセミナーなどを開催いたします。なお、今回、発表分野を少し変更し、新たに「先端医療イノベーション」という分野を設けました。こうした取り組みをご理解いただき、多くの会員の皆様が参加してくださいますよう、よろしくお願いいたします。
 伝統ある京都の地で皆様とお会いでき、新しい生化学の息吹をともに感じることを楽しみにしております。


第87回日本生化学会大会
会頭 米田 悦啓

▲ Page top