ご挨拶

 拝啓、益々のご健勝をお慶び申し上げます。この度、第46回日本医学教育学会大会を2014年7月18日、19日に和歌山県立医科大学、紀三井寺キャンパスにて開催させていただくこととなりました。

 本大会は、医学教育に関する研究の充実・発展ならびにその成果の普及を目的とするものであり、主題は華岡青洲の言葉に因んで、「活物窮理―医学教育の本質を求めて」といたしました。また、英文の主題を「Globalization and Identity of Future Japanese Medical Education」としております。医学教育においては国際化の波が押し寄せており、各大学では国際認証の対応に追われている状況にあります。国際化については標準化としての側面が協調されますが、同時に大学としての個性、特質を持つことが求められています。その意味で地方にあり医療の偏在、医師不足、学生定員の増加を経験している本学は、医学教育の開催に相応しい大学ともいえます。本学会は、医学部での教育に留まらず、学生、研修医、看護師、教員、医師、市民の共同作業としての医師育成を担う学会であります。そこで、第46回大会では「分野別質保証、新専門医制度を踏まえた医学教育の潮流」というグローバルな内容から、国内で行われている様々な試みについてのシンポジウム、定員増、地域枠を含む現状と問題提起など、今聞きたいテーマを取り入れました。また、学生自身の企画による「医学教育への提言」についてのシンポジウムも新たな試みとして加えました。さらに、参加者がactive leaningできる企画として、シミュレーションハンズオンやシミュレーション講習会を共同開催として企画いたしました。学会翌日には学生による臨床技能協議会である「シムリンピック」を開催させていただきますので、多くの医学生の参加をお願いします。特別講演は、Dr. Issenbergに医学教育の豊富な経験を語っていただきます。また、専門職連携教育(IPE)の重要性が強調されているにも関わらず、医学部、看護学部の教員が相互の教育の現状を十分理解している状況にはないと考えられます。そこで、看護学部での教育、卒後の看護教育、看護教育と医学教育の連携について英国、米国および本邦の状況を聞くシンポジウム「看護教育の現状と展望」を行います。特別講演はDr. Bebery Malone先生にお願いしております。看護学部の先生方には世界の看護教育について考えるとともに医学教育学会において看護教育、IPEがどのように位置付けられているかをご覧いただきたいと存じます。

 万葉集に詠まれた景勝の地、和歌の浦や西国三十三国所第2番札所の紀三井寺を望む紀三井寺キャンパスで医学教育について熱く語れる場にいたしたいと存じます。より多くの先生方にご参集いただきますよう願っております。


敬具 

第46回日本医学教育学会大会
大会長 岡村 吉隆
(和歌山県立医科大学理事長・学長)
実行委員長 羽野 卓三
(同 教育研究開発センター長・教授)

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