第92回日本細菌学会総会事務局
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プログラム

日程表(2019年1月8日現在)

共催セミナー

IS

One Healthアプローチを通じた細菌性感染症の制御
4月23日(火) 9:00-11:30 第1会場(特別会議場)
コンビーナ:鈴木 定彦(北海道大学)

概要:
世界各地で発生してヒトの健康を脅かしている細菌,ウイルス,原虫等により引き起こされる感染症の多くは,人と動物の間に感染環を形成する人獣共通感染症である。また,ある種の病原体は環境中に生息して,時として人と動物に感染を引き起こす。感染症の克服には,病原体の自然界における存続様式,伝播経路,宿主域および病原性の分子基盤を解明し,得られた情報を駆使して予防・診断・治療法を開発し,これらを社会に実装する必要がある。そのためには医学的な視点のみではく,獣医学,自然環境科学等の視点からのアプローチ,いわゆる「One Healthアプローチ」が不可欠である。本シンポジウムでは,国内外から細菌学分野で著名な研究者を招いて,One Healthアプローチを通じた細菌性感染症の制御について議論する。

演者:Stephen Gordon(University Collage Dublin)、Ross Fitzgerald(University of Edinburgh)、菅井 基行(国立感染症研究所)、中島 千絵(北海道大学)

S01

細胞骨格によって制御される細胞機能研究の最前線 
4月23日(火) 9:00-11:30 第2会場(中ホール1/2)
コンビーナ:塩見 大輔(立教大学)、宮田 真人(大阪市立大学)

概要:
バクテリアは、細胞伸長と細胞分裂を繰り返しながら、増殖する。これらのプロセスには、バクテリアのアクチン、チューブリンなどの細胞骨格タンパク質が重要な機能を果たす。細胞骨格タンパク質が制御する細胞機能の中でも、特に、細胞壁合成は細胞の生存に必須である。しかし、細胞壁を失ったL-formと呼ばれる特殊な状態のバクテリアの増殖には細胞骨格タンパク質は必要ない。一方、元々細胞壁を持たないマイコプラズマには複数の細胞骨格タンパク質が存在する。本シンポジウムでは、細胞骨格が細胞機能を制御する様々な分子機構に関する先端的な研究の5つの話題を提供し、議論する。

演者:松村 浩由(立命館大学)、Robert Robinson(岡山大学)、川合 良和(Newcastle University)、宮田 真人(大阪市立大学)、塩見 大輔(立教大学)

S02

菌の休眠と覚醒のメカニズムと意義
4月23日(火) 9:00-11:30 第3会場(中ホール1/2)
コンビーナ:三室 仁美(大阪大学)、松本 壮吉(新潟大学)

概要:
Viable but non-culturable (VBNC)は、死にゆく菌の状態であるとする考えの一方で、再び培養可能となる休眠状態 (dormancy)でもあり、菌体の生存と感染に意味があるとする研究成果が報告されている。持続生残菌(persister)と呼ばれる生育が緩慢、もしくは停止した菌は、代謝を抑制したり、増殖時とは異なる代謝を利用して生存する。それらは抗生物質などのストレスに耐性の細胞亜集団であり、慢性潜伏感染を成立させ、感染症治療の障壁となる。本シンポジウムでは、細菌や真菌の休眠やpersisterの研究について、各分野での第一線の研究者に最近の知見を発表していただき、多様な菌種での休眠と覚醒に関わる分子機構と、菌の生存や感染戦略における休眠の意義について理解を深めることを目指す。

演者:杉本 真也(東京慈恵会医科大学)、佐藤 勉(法政大学)、高谷 直樹(筑波大学)、常田 聡(早稲田大学)、西山 晃史(新潟大学)

S03

生体フロントラインバリアの破綻と感染症
4月23日(火) 12:50-15:20 第1会場(特別会議場)
コンビーナ:住友 倫子(大阪大学)、松岡 悠美(千葉大学)

概要:
生体の内と外のインターフェイスに位置する皮膚や粘膜には、常在細菌叢、粘液層、タイトジャンクションで繋がれた上皮細胞層、および免疫細胞による多元的なバリアシステムが構築されている。このフロントラインバリアは、細菌やウイルスに対する防御壁として機能するだけでなく、生体恒常性の維持にも重要な役割を果たす。しかし、病原微生物は、このバリアシステムを巧妙に突破または回避する手段を獲得することで、局所や全身で増殖し、多彩な疾患を引き起こす。近年、微生物が産生する病原因子と生体バリアシステムがどのような均衡を経て感染を成立させるかについて、そのメカニズムが分子レベルで解明されつつある。
本シンポジウムでは、皮膚、口腔、呼吸器、消化管、生殖器などの微生物の侵入門戸ごとに大別し、そのバリア機能と破綻による感染症の発症について、最新の成果を含めて紹介したい。

演者:松岡 悠美(千葉大学)、仲野 和彦(大阪大学)、住友 倫子(大阪大学)、三室 仁美(大阪大学)、飯島 則文(医薬基盤・健康・栄養研究所)

S04

脂質を介した感染と共生の制御
4月23日(火) 12:50-15:20 第2会場(中ホール1/2)
コンビーナ:國澤 純(医薬基盤・健康・栄養研究所)、藤本 ゆかり(慶應義塾大学)

概要:
脂質は我々の体においてエネルギー源や膜成分、脂質メディエーターとして使用されることで、身体機能に大きな影響を与えます。一方、細菌も菌体成分として脂質を含んでおり、特に菌特有の脂質成分は宿主免疫系を活性化するリガンドとして働くことで生体防御機能を増強することが知られています。さらに近年、腸内細菌を中心とする常在細菌と健康との関連が注目されていますが、腸内細菌は腸管において脂質を代謝し、脂質代謝物を宿主に供給することで、宿主の身体状態に影響を与えていることが示されてきています。本セッションでは「脂質」をキーワードに、「感染症に対する生体防御」と「腸内細菌による脂質代謝・疾患」という二つの観点から、先駆的な研究を紹介してもらいます。

演者:小川 順(京大農)、山崎 晶(阪大微研)、金城 雄樹(東京慈恵医大)、國澤 純(医薬基盤・健康・栄養研究所)、藤本 ゆかり(慶應義塾大学)

S05

微生物ゲノムと宿主ゲノムの相互連関
4月23日(火) 12:50-15:20 第3会場(中ホール1/2)
コンビーナ:飯田 哲也(大阪大学)、平安 恒幸(金沢大学)

概要:
微生物は、宿主に対して病原性を示すだけでなく、共生関係の構築も行ってきた。このような微生物宿主相互作用によって、微生物および宿主は、それぞれにゲノム多様性を獲得して環境へ適応してきたことが考えられる。即ち、微生物側は、宿主に対し病原性を発揮するもしくは共生関係を築くためにゲノム上の遺伝子を変化させてきた一方で、宿主側は、微生物に対し免疫応答を引き起こすもしくは共生関係を築くためにゲノム上の遺伝子を変化させてきた。このような微生物と宿主の複雑なゲノム相互作用を解き明かすためには、ゲノム疫学や大規模ゲノム解析のアプローチが鍵となる。
本シンポジウムでは、最新のゲノム解析研究を通して、細菌をはじめとした微生物ゲノムと宿主ゲノムの相互連関について紹介したい。

演者:岡田 随象(大阪大学)、徳永 勝士(東京大学)、藤本 明洋(京都大学)、山岡 吉生(大分大学)

S06

薬剤耐性菌感染症に関するtranslational research
4月24日(水) 9:00-11:30 第1会場(特別会議場)
コンビーナ:臼井 優(酪農学園大学)、松永 展明(国立国際医療研究センター)
共催:一般社団法人日本感染症学会

概要:
薬剤耐性問題は公衆衛生上、世界的な問題となり何らかの対策が必要とされている。2015年にはWHO総会でグローバルアクションプランが採択され、我が国においてもアクションプランが策定された。WHOは薬剤耐性問題に対して、”One Health”アプローチを掲げ、ヒトー動物―環境を含めた包括的な対策の進行を推奨している。そのような流れの中で、細菌学の分野では基礎細菌学に加えて次世代シークエンサーを活用した基礎データを耐性菌対策に応用するための取り組みが、臨床分野では積極的な普及啓発・教育活動や臨床現場での耐性菌対策のための取り組みがある。今回の合同シンポジウムでは、細菌学会及び感染症学会、それぞれ2名の演者から、これらの研究や取り組みを紹介していただき、細菌学と臨床をつなぎ、今後の研究を発展させるための時間としたい。

演者:鈴木 仁人(国立感染症研究所)、福田 昭(大阪健康安全基盤研究所)、松永 展明(国立国際医療研究センター)、堀越 裕歩(東京都立小児総合医療センター)

S07

ビルレンスファクター研究の新展開
4月24日(水) 9:00-11:30 第2会場(中ホール1/2)
コンビーナ:児玉 年央(大阪大学)、土門 久哲(新潟大学)

概要:
細菌の病原性を知る上で、ビルレンスファクターを理解することは重要なテーマの一つであり、従来から精力的に研究が進められてきた。これまでの継続的な研究に加えて、近年の新たな分析機器の開発や解析デバイスの発展により、温故知新的に解析が進展しているビルレンスファクター研究も多い。本セッションでは、改めて付着/侵入、免疫回避、毒素/エフェクター等の観点から、ビルレンスファクター研究について最新の研究成果を交えて紹介する。

演者:児玉 年央(大阪大学)、小椋 義俊(九州大学)、垣内 力(東京大学)、土門 久哲(新潟大学)

S08

真菌感染症を理解する! ー真菌感染現象への多面的アプローチー
4月24日(水) 9:00-11:30 第3会場(中ホール1/2)
コンビーナ:中山 浩伸(鈴鹿医療科学大学)、豊留 孝仁(帯広畜産大学)

概要:
真菌感染症は医療の高度化や人口の高齢化などと関連して増加の一途をたどり、本感染症の治療薬の世界市場は10年間で2倍以上に急増している。また、真菌は細菌などと異なり真核生物であるため薬の標的分子を設定しにくいことや感染メカニズムが未解明なことなどの理由で治療薬が限られている。既存抗真菌薬に抵抗性を示す株の存在も明らかとなりつつあり、新規抗真菌薬の開発が急務となっている。この問題を解決すべく、真菌または真菌症を基礎から理解しようとする様々な研究が行われているが、アプローチが多様であることからこれらを同時に議論することはこれまでにあまり無かった。本シンポジウムでは、バイオインフォーマティクスも含めた基礎研究や動物以外の感染モデルを用いた研究に加え、それら研究の出口の1つとなる抗真菌薬開発にも焦点を置いた講演を通じ、真菌感染現象への多様なアプローチを俯瞰し、今後の真菌研究の現状と将来を統合的に議論する場としたい。

演者:杉田 隆(明治薬科大学)、松本 靖彦(帝京大学)、高橋 弘喜 (千葉大学)、満山 順一(富士フイルム富山化学株式会社)、相内 大吾(帯広畜産大学)

S09

抗生物質耐性研究の新展開
4月25日(木) 12:50-15:20 第1会場(特別会議場)
コンビーナ:鎌形 洋一(産業技術総合研究所)、舘田 一博(東邦大学)
共催:日本微生物生態学会

概要:
2017年に世界保健機関は新しい抗生物質が至急必要な12科の微生物を発表しました。リストに挙げられた微生物はすべて薬剤耐性細菌ですが、これらの微生物のみならず、次から次へと現れる薬剤耐性微生物の出現は今日人類の脅威となりつつあります。私達人類は抗生物質という武器で病原菌と戦ってきましたが、そもそも抗生物質とは何か、抗生物質耐性遺伝子は環境中でどのような広がりを見せているか、といった基礎的な研究が今後の新たな病原菌との戦いの上で非常に重要となってきています。近年、抗菌剤として使われてきた抗生物質はもともと微生物間コミュニケーションのためのシグナル物質であること、微生物はバイオフィルムを形成したり、形態を変化させることによって薬剤耐性を獲得することなどが知られるようになっています。本シンポジウムは微生物生態学会と共催で当該分野の最先端研究を紹介し、薬剤耐性や抗生物質の今後について議論する場としたいと思います。

演者:菅井 基行(国立感染症研究所)、石井 良和(東邦大学)、草田 裕之(産業技術総合研究所)、野村 暢彦(筑波大)、鈴木 聡(愛媛大)

S10

窒素循環を支える細菌群の新知見~地球環境保全への寄与と展望
4月25日(木) 12:50-15:20 第2会場(中ホール1/2)
コンビーナ:寺田 昭彦(東京農工大学)、森川 正章(北海道大学)
共催:NPO法人環境バイオテクノロジー学会

概要:
地球生命を持続的に育むために生物元素の循環利用は不可欠であり,そのほぼ全ての過程において細菌をはじめとする微生物群が関与している。特に,タンパク質や核酸など細胞関連分子以外の窒素の循環は微生物の独壇場である。近年の窒素循環を担う微生物群は、完全硝化細菌といった革新的な発見により、窒素循環や、そのマネジメントに向けた技術開発について再考のときを迎えている。また、この発見の引き金になった最先端の分析技術の進展により、窒素循環を担う微生物群の更なる発見が大いに期待される。
一方,マメ科植物に共生する根粒細菌以外に,さまざまな植物との共生によって窒素固定を行う細菌群や,土壌中窒素のCN比を保つよう働きかける細菌群などが次々と発見されている。これらの窒素固定細菌や脱窒抑制細菌は,植物の進化戦略とも深く関わっている可能性がある。そこで本シンポジウムでは植物と共生細菌との相互作用の視点も含めた地球環境保全についても展望する。

演者:木庭 啓介(京都大学)、岡部 聡(北海道大学)、寺田 昭彦(東京農工大学)、橋床 泰之(北海道大学)、森川 正章(北海道大学)

S11

ワクチン研究の現状、そして今後の展望 -細菌由来メンブレンヴェシクルを中心とした新しい知見-
4月25日(木) 12:50-15:20 第3会場(中ホール1/2)
コンビーナ:中尾 龍馬(国立感染症研究所)、木村 聡一郎(東邦大学)

概要:
新興・再興感染症等の諸問題への対応策として、新規ワクチンの開発に期待が寄せられている。本シンポジウムでは、既存ワクチンの研究的考察に加え、特に細菌由来メンブレンヴェシクル(MV)を活用した経鼻ワクチンの研究に焦点を当てる。
MVとは、豊富な菌体表層抗原と免疫活性化因子を保持する、安定的なナノ構造体である。これまでにMVに関する包括的な研究が推進され、その産生機構や免疫学的新機能、in vivoでのワクチン効果や安全性が明らかとなった。MV過剰生産系の開発や、外来性タンパク抗原・糖鎖抗原を運ぶキメラMVの開発も進められている。一方、臨床現場で求められるワクチンの性質とは、効果や安全性に加え、低侵襲、低価格、製剤安定性等、多岐に亘る。
本シンポジウムでは、若手研究者らにより得られた最新知見を統合し、今後の臨床応用を見据えた研究の方向性について議論を深め、ワクチン開発のさらなる推進力としたい。

演者:木村 聡一郎(東邦大学)、中尾 龍馬(国立感染症研究所)、相内 章(国立感染症研究所)、山口 雄大(大阪市立大学)、尾花 望(筑波大学)、嵯峨 知生(秋田大学)

WS01

バクテリオロジーのフロントランナー~AMED獲得者の革新的細菌学研究~
4月23日(火) 15:30-17:30 第1会場(特別会議場)
コンビーナ:中川 一路(京都大学)、藤永 由佳子(金沢大学)

概要:
日本医療研究開発機構(AMED)の大型競争的資金(J-PRIDEおよびPRIME)獲得者から、その先端的かつ革新的な研究内容を概説していただきます。さらに、若手中堅の研究者に対し、AMED大型競争的資金までのエピソードとアドバイスも紹介していただくことで、日本細菌学会会員の次なる世代の喚起と奮起を促していただくセッションとして企画しています。

演者:芦田 浩(東京医科歯科大学)、後藤 義幸(千葉大学)、坂本 光央(理化学研究所)、藤永 由佳子(金沢大学)、中川 一路(京都大学)

WS02

宿主と病原体が織りなす進化の謎
4月23日(火) 15:30-17:30 第2会場(中ホール1/2)
コンビーナ:山口 雅也(大阪大学)

概要:
感染症は人類にとって主要な選択圧の一つであり、宿主と病原体の相互作用は両生物の遺伝的多様性を形成するのに寄与している。宿主と病原体の遭遇は、進化における軍拡競争を引き起こす。宿主は選択圧下で病原体への抵抗性を持つように進化する一方で、病原体は宿主の免疫機構などを逃れる対策を発展させ、感染を成立させる。実際に、抗菌薬や一部のワクチンがもたらす選択圧によって、耐性株の出現や血清型置換と言った細菌側の適応進化が生じている。また、免疫受容体などのヒトの様々な分子において、リガンドと直接相互作用する面で進化における正の選択が検出されることが明らかとなっている。本セッションでは、進化に着目した新たなアプローチや、ファージと細菌の進化競争、ヒトの糖鎖や免疫受容体が感染に果たす役割などを紹介し、宿主-病原体の相互作用について新たな視点での理解を目指す。

演者:山口 雅也(大阪大学)、内藤 裕子(神戸薬科大学)、平安 恒幸(金沢大学)、岩野 英知(酪農学園大学)、

WS03

若手とシニアで考える「海外から期待される日本の細菌学研究」とは? -ASM Journal受理までの体験記を踏まえて-
4月23日(火) 15:30-17:30 第3会場(中ホール1/2)
コンビーナ:大楠 清文(東京医科大学)、佐藤 豊孝(札幌医科大学)
共催:米国微生物学会

概要:
本セッションは日本細菌学会とアメリカ微生物学会(ASM)との共催ワークショップである。細菌学を含めた自然科学研究に対するニーズは年々高まっており、国際間での競争や国際間での共同研究が一層増している。本ワークショップでは、我が国の細菌学が国際社会に与える影響、日本の細菌学が国際社会または海外の細菌学者からどのように映り、日本の細菌学研究にどのような期待を抱いているのかを海外研究生活や国際学会・会議経験の豊富な講演者からお話を伺う。また、今後の細菌学の担い手である若手細菌学研究者が、どのように海外の研究者と競争・協力する力をつけていけば良いのか、どのようにすれば自身の成果を主要な国際学術雑誌に受理されるのかを、シニア・若手研究者自身の米国ASM Journalへの受理体験記を踏まえて助言や意見交換を行う。これからの日本の細菌学研究の一層の発展を願いシニアと若手研究者の垣根を超えて議論したい。

演者:土井 洋平(藤田医科大学/ピッツバーグ大学)、大楠 清文(東京医科大学)、青木 弘太郎(東邦大学)、鹿山 鎭男(広島大学)、渡邊 真弥(自治医科大学)

WS04

長鎖型シークエンサーが切り拓く新たな細菌学研究
4月24日(水) 15:20-17:20 第1会場(特別会議場)
コンビーナ:鈴木 仁人(国立感染症研究所薬剤耐性研究センター)、古田 芳一(北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター)

概要:
近年、1分子長鎖型シークエンシング技術の革新により、超長鎖DNA配列(>2 Mbp)の解読、RNAの直接解読、メチル化などの修飾塩基の検出などが可能になってきた。これらの技術は、分離細菌や細菌集団中の染色体やプラスミドを含む完全ゲノム解析を可能にするだけでなく、新たなmRNA発現解析(direct RNA-Seqなど)、新たなエピジェネティクス解析(メチル化RNAの検出など)により未知の生命現象を明らかにする可能性を秘めている。また、携帯型の長鎖型シークエンサーにおいては、もはや研究を行う場所に制限はなく、名古屋議定書発効後の国際共同研究において新たな方法論を構築することが可能である。本WSでは、1分子長鎖型シークエンシング技術の概論を説明した上で、同技術を用いて国内外のヒト・動物・環境から分離された細菌を材料として行っている研究を紹介し、今後、同技術が細菌学研究に与えうるインパクトを議論したい。

演者:宮本 真理(株式会社オックスフォード・ナノポア テクノロジーズ)、鈴木 仁人(国立感染症研究所薬剤耐性研究センター)、星野 仁彦(国立感染症研究所ハンセン病研究センター)、古田 芳一(北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター)、須田 亙(理化学研究所生命医科学研究センター)、荒川 和晴(慶應義塾大学先端生命科学研究所)

WS05

レジオネラをめぐる新展開
4月24日(水) 15:20-17:20 第2会場(中ホール1/2)
コンビーナ:永井 宏樹(岐阜大学)、倉 文明(国立感染症研究所)

概要:
レジオネラ属菌は、実は自然界で淡水・土壌環境下にどこにでも分布する環境細菌です。レジオネラに汚染されたエアロゾルをヒトが吸入すると、肺胞マクロファージに感染・増殖し、レジオネラ症として知られる重篤な肺炎を引き起こします。レジオネラ症の大多数はレジオネラ・ニューモフィラ血清型1の感染によると考えられていましたが、近年、オーストラリア・ニュージーランドなどのオセアニア諸国では、レジオネラ症の起因菌の過半は同じレジオネラ属菌であるレジオネラ・ロングビーチであると報告されています。一方、基礎研究分野においても、病原性に必須なIV型分泌装置の構造や全く新奇の酵素活性を持つエフェクターなど、新知見が次々と報告されてきています。本ワークショップでは、臨床・基礎を問わず日本でレジオネラ研究に関わる先生方を糾合して、レジオネラをめぐる新展開・新知見を紹介・議論したい。

演者:梶原 千晶(東邦大学)、前川 純子(国立感染症研究所)、三宅 正紀(静岡県立大学)、渡邉 健太(山口大学)、大久保 寅彦(北海道大学)、新崎 恒平(東京薬科大学)

WS06

細菌学若手コロッセウム企画:岡山から宮城へと継承される若手研究者のスピリット
4月24日(水) 15:20-17:20 第3会場(中ホール1/2)
コンビーナ:矢野 大和(東北大学)、鴨志田 剛(帝京大学)

概要:
細菌学若手コロッセウム(若コロ)は、今後の日本の細菌学を担うことが期待される若手研究者が切磋琢磨し、レベルアップする場を提供することを目的として12年前に発足した学術集会である。若コロでは、"微生物"をキーワードとして集まった専門分野の異なる若手研究者が、率直な疑問・意見をぶつけあう。そこでは、参加者の研究者としての成長だけでなく、新しいネットワークの構築や日本の細菌学の裾野拡大も期待される。2018年度の若コロは岡山県の前島で開催予定であったが、台風のために中止となってしまった。しかし、若手の熱意は引き継がれ、若コロは2019年8月の宮城大会に向け、着実に準備を進めている。このワークショップでは、若コロを運営する世話人自身が、若コロの魅力や研究分野の多様性、若手研究者の開拓精神をアピールすることで、次に続く若手研究者やシニア研究者を刺激し、細菌学に新しい風を吹き込むことをねらう。

演者:矢野 大和(東北大学)、鴨志田 剛(帝京大学)、按田 瑞恵(東京大学)、竹本 訓彦(国立国際医療研究センター)、山崎 聖司(大阪大学)、小金澤 優太(東京大学)

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