ティータイム

旧体制を壊す快感の『マネーボール』

2017-5-18 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

先日、映画『マネーボール』を観ました。実話を基にして作られており、選手や監督では

なく運営するゼネラルマネージャーが主役という異色の野球映画となっています。

 

ブラッド・ピット演じるビリー・ビーンは、かつて超高校級選手としてニューヨーク・メッ

ツから1巡目指名を受けたスター候補生でした。スカウトの言葉を信じ、名門スタンフォード

大学の奨学生の権利を蹴ってまでプロの道を選んだビーンでしたが、鳴かず飛ばずの日々を

過ごし、さまざまな球団を転々としたのち現役を引退。スカウトに転進し、第二の野球人生を

歩み始めていたという設定です。

 

2001年のディビジョンシリーズで、オークランド・アスレチックスはニューヨーク・ヤンキー

スの前に敗れ去り、オフにはスター選手であるジョニー・デイモン、ジェイソン・ジアンビ、

ジェイソン・イズリングハウゼンの3選手のフリーエージェント移籍が確定的となってしまい

ます。この時アスレチックスのGMに就任していたビーンは、2002年シーズンに向けて戦力を

整えるべく補強資金を求めますが、資金に余裕の無いオーナーの返事は冷たいものでした。

 

ある日、トレード交渉のためにクリーブランド・インディアンスのオフィスを訪れたビーンは、

イエール大学卒業のスタッフ、ピーター・ブランドに出会います。ブランドは各種統計から

選手を客観的に評価する『セイバーメトリクス』を用いて、他のスカウトとは違う尺度で選手を

評価していました。

 

ブランドの理論に興味を抱いたビーンは、その理論をあまり公にできず肩身の狭い思いをして

いた彼を自身の補佐として引き抜き、他球団からは評価されていない埋もれた戦力を発掘し、

低予算でチームを改革しようと試みていきます。

 

それまでのスカウトの目や監督の感に頼るのではない、いわば邪道的な大改革で球団を根本

的に変えていく様は痛快であり、楽しく観させていただきました。正直、ブラッド・ピットが

ゼネラルマネージャーという設定が、如何なものかとは感じたのですが、役者よりも物語の

方が上回った感じです。

 

20連勝まで達成した試合に関しては、試合展開も含めて事実に沿っているそうですが、それ

以外のシーンにおいては、やはり若干の脚色が見られるようです。しかしながら、映画は

「楽しめれば良い」という一面もありますから、私は全然OKです。ついでに何が真実と

違うのかも調べると笑えたりもするものです。旧体制をぶち壊したいとストレスのたまって

いる方、是非お薦めの映画です。
 

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村 サラリーマン日記ブログへ

 

 

TOPへ戻る