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リスクの低い『ヒット商品』の新・方程式とは?

2019-3-26 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

3月19日放送のガイアの夜明け『"ヒット商品"の新・方程式!』の回、ご覧になられましたか?

 

今ではすっかり認知されるようになったクラウドファンディング。何かプロジェクトを立ち上げた人や団体が、試作の段階で情報をネット上に公開し、それを見て欲しいと思った人たちが、資金を提供していきます。目標金額を定め、期限内に達すればプロジェクトがスタートとなり、支援者には何らかのお礼が帰ってくるという仕組みです。

 

すでに開発資金も購入者もいるため、確実に“売れる製品”を生み出すことができるし、何と言ってもニーズを確認できるので、リスクが低い…。これまでは、どちらかというと資金不足に困っているプロジェクトが多かった印象でしたが、どうやら、斬新な新商品開発を行う事を目的として、大企業が利用し始めているらしいのです。

 

例えばキングジムさんのメモ機能を持つ商品などは、社内で認められなかったようですが、クラウドファンディングで認められて実現されていくという現象が起きていたのです。昔と違って、日本企業から斬新な製品があまり出なくなったと言われるようになっていますが、特に大企業であればあるほど、新発想の事業や商品が生まれにくい環境になっているため、新しい商品開発の仕組みの一つとして、面白い存在になっています。

 

最大手のクラウドファンディングサイトを運営するマクアケの利用者は数百万人で、累計プロジェクト約5,500件の実績を持つ、国内NO.1の会社。そんなマクアケが大企業とガッチリ組み、これまでにない新製品を生み出しているのです。

 

マクアケは3年前、大企業の新規事業・新商品開発を後押しするチーム「MIS = マクアケ・インキュベーション・スタジオ」を立ち上げました。マクアケのスタッフが大企業の中に入り、新商品プロジェクトの立案から関わり、クラウドファンディングで資金調達した上で、製品を生み出すまでバックアップしていくのです。これまで、既にライオンやシャープ、富士通など名だたる大企業から依頼が入り、17社と30のプロジェクトを実際に世に生み出してきたのだそうです。

 

そんなMISの責任者、木内さんが、今、最も力を入れているのが、繊維業界の老舗企業「東洋紡」とのプロジェクト。主に企業向けの高機能の繊維やフィルムなどの素材を製造する典型的なBtoB企業ですが、そんな東洋紡の悩みが、新しい素材を生み出しても、一般の消費者に一目で“東洋紡の製品”と分かるものがないということ。会社としても今後、一般消費者向けを意識したものづくりをしていかないと先細りになってしまうという危機感があるといいます。

 

東洋紡の全社員から新商品開発にチャレンジしてみたい希望者を募ったところ、集まったのは30人。そのうちの一人、小松さんは、大学の理系を卒業し、研究所で働く“リケジョ”でした。小松さんは今回のプロジェクトに参加した理由を「東洋紡の技術はすごいのに伝えきれていない」「自分が携わったものが一般消費者に直接届く商品になるのを最初から見てみたかったから」と話していました。

 

そんな小松さんが、東洋紡の得意分野である高機能生地を使って、家族として暮らす犬用の防寒服を生み出そうとアイデアを練り、試作品作りに取り掛かっていきます。すべてが初めての経験とは言え、見事にマクアケのクラウドファンディングのサイトに掲載するところまで持って行きます。

 

小松さんが手がけていた犬用の防寒服、大ヒット商品になる気がします。研究一筋だったリケジョの小松さんの表情の生き生きとしていた事…印象的でした。個への対応が求められる時代だけに、大企業に限らず、資金難に困っていたり、リスクの高いものに手を出しにくかったりする中小企業だって、個の反応が直に見られるサイト・・・かなり有効かもしれませんね。新・方程式かぁ・・・。
 

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『楽しみながら できるまでやる』無垢の木の一戸建て【BESS】

2019-3-19 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

2月28日放送のカンブリア宮殿『「住む」より「楽しむ」家を!ログハウスで住宅市場の常識覆す独自経営とは』の回、ご覧になられましたか?

 

最近、住宅街に増えているらしい【BESS】というログハウス。勿論、ログハウスだから、素材は無垢の木。都会にいながら開放感いっぱいの自然派の家に住み、薪ストーブやハンモックで生活を楽しむ家族が番組では紹介されていました。

 

無垢の木は、1本の原木から角材や板を直接必要な寸法に切り出したものの事ですが、【木】本来の質感、風合いという面で圧倒的な魅力を放ち、科学物質を含まない自然素材なので、精神を休ませ安定させるリラックス効果もあります。

 

特長としては、調湿作用があり、湿気の多い日は水分を吸収し、乾燥している日は水分を放出して温度を一定に保とうとするため、縮む・膨らむという性質があります。周囲の湿度に影響されにくいため夏は涼しく、冬は暖かい環境を生み出してくれるので、日本の夏は高温・多湿なので、向いている素材という訳です。

 

ただ、縮んだり・膨らんだりするため、時に、ひび割れするという欠点もあるようですが、コンクリートの約2倍とも言われる優れた遮断性があり、耐火性も…。

 

1985年に【BESS】というログハウスを扱う『アールシーコア』を創業した二木さん。ログハウスとの出会いは知人から「ログハウスを輸入してほしい」と頼まれたのがきっかけでした。しかし、別荘としての利用だけでは需要が限られているため、一般住宅として売れないかと考えます。ところが住宅街にログハウスを建てるのには、思わぬ壁が・・・。

 

当時、ログハウスは燃えやすいと思われており、建築基準法で住宅密集地には建てることができなかったのです。正直、私もそう思っていました。そこで二木さんは自ら、耐火性の実験に取り組み、「ログハウスは火に弱くない」ことを実証して、役所を説得し、防火認定を勝ち取っていきます。諦めない行動力は素晴らしいですよね。

 

今では全国44カ所に展示場を展開しているそうですが、会場は大人気。週末ともなればテーマパークさながら家族連れが殺到。営業マンがついて回らないので自由に見学ができ、その一方でコーチャーと呼ばれる人たちが、ログハウスの楽しみ方を教えてくれる楽しい”イベント”まで用意されているのです。

 

さながらキャンプの雰囲気!! そんな展示場だから、「ちょっと見学だけ」と立ち寄り、ログハウスの魅力に取りつかれて、購入してしまう人が6割もいるという凄さ。皆さん、無理をしてでも欲しくなってしまうのでしょうか…。BESSのシリーズにはグッドデザイン賞を獲得したスタイリッシュな家もあって、中の作りもワクワクさせるものが多くありました。

 

いつもの村上龍さんの編集後記では、こんな事が書かれていました。

 

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二木さんは、おしゃれで、ダンディな紳士だった。「ドクダミのような会社でありたい」とHPの玄関にあったので、意表をつかれた。同様に、BESSのログハウスも、独特のコンセプトで、先入観が覆った。丸太小屋という従来のイメージはどこにもなく、何と呼べばいいのかわからない。現実が過去の常識に先行し、実物が名称を置き去りにする、新しさの証しだ。カタログには、いろいろなことが書いてある。やや乱暴だが要約すれば「価値観に画一性は不要」ということではないかと思う。その考え方は、今や異端でも何でもない。
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社長の金言は、『楽しみながら できるまでやる』

 

だからこそ、普通なら諦めてしまう耐火性の実証まで、やれてしまうのでしょうね。『楽しみながら』という言葉は、最後までやり抜く為の、大切なキーワードですよね。
 

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八割の人が反対するなら、むしろ、やる価値がある

2019-3-13 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

2月21日放送のカンブリア宮殿『常識を打ち破る味噌メーカーのサバイバル経営』の回、ご覧になられましたか?

 

1854年に長野で創業した味噌で有名なマルコメさん。今や味噌の国内シェア約25%を占めるという、押しも押されぬトップメーカー。地方の味噌メーカーが、どうやってここまで成長できたのか?そこには、次々に業界の常識を打ち破ってきた歴史がありました。

 

特に業界を驚かせたのが「味噌汁は出汁をとって作るもの」というのが当たり前の時代に、開発した出汁入り味噌『料亭の味』。出汁は各家庭の好みがあるから、受け入れられないという意見が多かったのです。会議の中で皆が反対すると、『だからこそ、やろう!』と決断されたのだとか。『全員が賛成するような商品は上手くいかない』『八割の人が反対するなら、むしろ、やる価値がある』『常識の範囲では上手くいかないから』と。

 

そうして発売に至った『料亭の味』は、大ヒット。これが飛ぶように売れると、その後、液体の味噌をペットボトルに入れた『液みそ』を発売、若者をターゲットに開発した商品でしたが、予想外にシニア世代にも歓迎され、こちらも大ヒット。信州味噌の本場・長野で生まれた老舗の味噌メーカーは、次々に業界の常識を打ち破り、その挑戦は味噌に留まることはありません。

 

青木社長は、「経験を活かして次の展開へ進んでいるだけ」で、無謀な挑戦ではないと話され、また、「何が必要かを考えて取り組めば答えは得られる」そんな事も話されていました。

 

「飲む点滴」とまで呼ばれ、数年前からブームになっている甘酒。その甘酒を新たな形で広めているのも、味噌メーカーのマルコメさん。味噌づくりのノウハウを生かして「糀」を使った甘酒を発売。2016年から“発酵食アンバサダー”として、「プラス糀 無添加 糀美人」「ダイズラボ 大豆粉」などのテレビCMにトップモデルのミランダ・カーさんを起用。

 

「オーガニックみそパウダー」は、有機みそを粉末化したもので、「野菜だし」「かつお昆布だし」の2種類をラインアップしており、オーガニック食品を好むミランダさんが監修し、化学調味料を一切使用していない点が特徴となっています。今度、我が家でも試してみようと思っています。

 

糀甘酒は、飲むだけでなく、料理の調味料として使うことで更なる人気を生んでおり、マルコメは新潟に甘酒専用の工場も建設、日本人の味噌の消費が減り続ける中、新たなビジネスに果敢にチャレンジすることで、売り上げを伸ばしているのです。これが如何に凄い事か、ひたすら感心するばかりです。

 

社長の金言に「若手は任せて伸ばす」とあったように、今、マルコメは、若い人材を積極的に活用しているそうです。若い女性たちのプロジェクトチームが味噌づくりのノウハウを活かして“第2の矢”ともいうべき「糀甘酒」を生みだし、さらに“第3の矢”として、大豆を加工して作った大豆ミート「大豆のお肉」を開発、健康ブームの中、次なるヒットも期待できそうです。

 

いつもの村上龍さんの編集後記では、こんな事が書かれていました。

 

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創業160年超の老舗だが、重大な危機を迎えたことがないように思えた。だが青木さんに、きっぱり否定された。「とんでもない、危機の連続です」実際、危機はあったのかもしれない。だがその都度、先駆的な試みと商品開発で、乗り越えてきた。危機は、顕在化しなかった。「出汁入り味噌」はコロンブスの卵のように画期的で、味噌の地域嗜好性を超え、あっという間にナショナルブランドに成長した。米糀甘酒も、3年で売上を10倍に伸ばした。マルコメは、挑戦を止めない。「危機の顕在化」を防ぐのは、「危機感」しかない。
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これだけの老舗が危機感を持ち続けられるのは、凄い事ですよね。何より、『八割の人が反対するなら、むしろ、やる価値がある』そんな決断ができるからこそのトップに立つ人。こんな人がトップにいる限り、マルコメさんに敵なしといったところでしょうか。

 

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累計160万部を超えるベストセラー『孤高のメス』

2019-3-6 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

WOWOWの連続ドラマW『孤高のメス』を観ました。主演は滝沢秀明さんで、助演が大好きな仲村トオルさんでした。

 

原作は『メスよ輝け!!』という『ビジネスジャンプ』(集英社)にて1989年より4年間連載された漫画作品となります。2005年1月、原作者の高山さんが本名の大鐘稔彦名義で、本作を『孤高のメス-外科医 当麻鉄彦』として小説化、上下巻を栄光出版社から発表。2007年に大幅加筆され、幻冬舎より6分冊で文庫化。その後、続編が『孤高のメス 神の手にはあらず』(全4巻)として2009年に、さらに『孤高のメス 遙かなる峰』(全1巻)が2014年に、それぞれ幻冬舎文庫から刊行されている人気シリーズの様です。

 

実写映像化も以前にされており、『孤高のメス』のタイトルで2010年には、滝沢秀明さんとは全く違う堤真一さん主演で映画化。そして今回2019年1月からWOWOWでドラマ化されたという流れになります。

 

原作者は、『チームバチスタの栄光』で知られる海堂尊さんと同様に、本人も現役医師(京都大学医学部卒)としてエホバの証人の無輸血手術をはじめ約6,000例の手術に携わり、現在は淡路島で僻地医療に取り組んでいるそうです。現代の医療制度が抱えるタブーを鋭く抉り出した同名小説(全10巻)は、累計160万部を超えるベストセラーとなっているとのこと。

 

物語はさかのぼる事1989年、まだ臓器移植の法制化が進んでいない日本が舞台。肝移植手術が行なわれるのは当分先であると考えられていた時代です。

 

ある日、地方都市にある湖水町の甦生記念病院に、外科医の当麻鉄彦(滝沢秀明)が赴任してきます。医療先進国のアメリカで研鑽を積んできた当麻は、「地方でも大学病院と同じレベルの治療が受けられるべき」という信念のもと、あらゆる難手術に挑み、みごとな技術で目の前の患者たちの命を救っていきます。

 

多くの患者の命を救うため、自らがアメリカで学んだ肝移植手術の必要性を訴える当麻は、同じく肝移植実現に取り組む医師・実川剛(仲村トオル)と対面していきます。日本の肝移植に大きな役割を果たす2人の医師が出会った瞬間でした。しかし、病院は自らの保身を第一と考え、リスクが大きい肝移植は行なおうとはせず、さらに、病院内の権力絶対主義と古い慣習に塗り込められた医療体制、執拗に嗅ぎまわってくるマスコミ等が当麻たちの行く手を阻んでいきます。

 

土台がしっかりしているドラマは見ごたえがあって、最後まで楽しく観させて頂きました。WOWOWは再放送やオンデマンド等でも見る事ができるので、機会があれば是非ご覧ください。いやいや小説そのものを読むのも良いかも知れませんね。

 

最終回で仲村トオルさん演じる実川が、滝沢秀明さん演じる当麻先生に向かって、「…私のメスは打算のメス…あなたのメスは孤高のメス…」と語るシーンがありましたが、2人それぞれの役割が、明確に表現され、タイトルの意味を理解させてくれるものとなっていました。何でもそうですが、開拓者の苦労は、計り知れないものがあるんだなぁとつくづく思ったのでありました。良い作品でした。

 

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