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累計160万部を超えるベストセラー『孤高のメス』

2019-3-6 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

WOWOWの連続ドラマW『孤高のメス』を観ました。主演は滝沢秀明さんで、助演が大好きな仲村トオルさんでした。

 

原作は『メスよ輝け!!』という『ビジネスジャンプ』(集英社)にて1989年より4年間連載された漫画作品となります。2005年1月、原作者の高山さんが本名の大鐘稔彦名義で、本作を『孤高のメス-外科医 当麻鉄彦』として小説化、上下巻を栄光出版社から発表。2007年に大幅加筆され、幻冬舎より6分冊で文庫化。その後、続編が『孤高のメス 神の手にはあらず』(全4巻)として2009年に、さらに『孤高のメス 遙かなる峰』(全1巻)が2014年に、それぞれ幻冬舎文庫から刊行されている人気シリーズの様です。

 

実写映像化も以前にされており、『孤高のメス』のタイトルで2010年には、滝沢秀明さんとは全く違う堤真一さん主演で映画化。そして今回2019年1月からWOWOWでドラマ化されたという流れになります。

 

原作者は、『チームバチスタの栄光』で知られる海堂尊さんと同様に、本人も現役医師(京都大学医学部卒)としてエホバの証人の無輸血手術をはじめ約6,000例の手術に携わり、現在は淡路島で僻地医療に取り組んでいるそうです。現代の医療制度が抱えるタブーを鋭く抉り出した同名小説(全10巻)は、累計160万部を超えるベストセラーとなっているとのこと。

 

物語はさかのぼる事1989年、まだ臓器移植の法制化が進んでいない日本が舞台。肝移植手術が行なわれるのは当分先であると考えられていた時代です。

 

ある日、地方都市にある湖水町の甦生記念病院に、外科医の当麻鉄彦(滝沢秀明)が赴任してきます。医療先進国のアメリカで研鑽を積んできた当麻は、「地方でも大学病院と同じレベルの治療が受けられるべき」という信念のもと、あらゆる難手術に挑み、みごとな技術で目の前の患者たちの命を救っていきます。

 

多くの患者の命を救うため、自らがアメリカで学んだ肝移植手術の必要性を訴える当麻は、同じく肝移植実現に取り組む医師・実川剛(仲村トオル)と対面していきます。日本の肝移植に大きな役割を果たす2人の医師が出会った瞬間でした。しかし、病院は自らの保身を第一と考え、リスクが大きい肝移植は行なおうとはせず、さらに、病院内の権力絶対主義と古い慣習に塗り込められた医療体制、執拗に嗅ぎまわってくるマスコミ等が当麻たちの行く手を阻んでいきます。

 

土台がしっかりしているドラマは見ごたえがあって、最後まで楽しく観させて頂きました。WOWOWは再放送やオンデマンド等でも見る事ができるので、機会があれば是非ご覧ください。いやいや小説そのものを読むのも良いかも知れませんね。

 

最終回で仲村トオルさん演じる実川が、滝沢秀明さん演じる当麻先生に向かって、「…私のメスは打算のメス…あなたのメスは孤高のメス…」と語るシーンがありましたが、2人それぞれの役割が、明確に表現され、タイトルの意味を理解させてくれるものとなっていました。何でもそうですが、開拓者の苦労は、計り知れないものがあるんだなぁとつくづく思ったのでありました。良い作品でした。

 

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