ティータイム

見えて当たり前の視界が閉ざされるとき

2017-8-18 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

8月13日放送のザ・ノンフィクション 【ある日、視力を失って…】ご覧になられましたか?

ある日突然失明してしまうという体験を強いられてしまった小林さんが今回の主人公で

した。あだ名はコバさん。大学卒業後にアウトドア用品の会社で働いていたコバさん。

そんなコバさんに目の異変が起きたのは28歳の頃で、その頃はまだ、恋愛結婚した妻と

充実した毎日を送っていたそうです。

 

当初はメガネをかければ良いと思っていたくらいの異変でしたが、メガネ屋にいくとすぐに

病院の検査を勧められ、判明したのが『網膜色素変性症の一種で治療法のない難病』。この

異変で、あれもこれもできなくなるという中で「次は何ができなくなるんだろう」という

思いが大きくなっていって、発想や思考がネガティブになっていったそうです。

 

奥様は突然目が見えなくなったコバさんを見て戸惑うばかりだったそうです。遺伝性の

難病と分かると自分を責め続けた72歳のお母さん。病気が理由で3年連れ添った奥様とは

離婚されていました。コバさんは、病気をきっかけに会社もやめています。可哀想とか

残酷とか…そんな言葉にするのは嫌ですが…なんとも、言葉が浮かんできません…

 

コバさんの気持ちを救ったのは、若い頃にハマっていたクライミングでした。クライミングは

コバさんに再び生きる希望を与えてくれました。一方、自分は息子に何をしてあげられる

のかと考えたお母さんが72歳で始めたのがクライミングでした。息子のやっていることを

理解したいという思いからでした…。

 

目の不自由なコバさんがクライミングをする為には、目の見える人の助けが必要です。クラ

イミングのガイドは、時計の針の方向を声で伝えることで誘導していきます。目に障害を

持つ人にも楽しんでもらいたいと考え、ガイドを始めたコバさん。選手として練習を重ねた

結果、日本人初の世界選手権優勝を成し遂げています。

 

そして、また49歳のコバさんが参加されるパリ開幕の世界選手権の様子が流されていきます。

障害者の参加は20カ国77人。多くの選手がトランシーバーを使ってガイドから指示を受けて

上っていく中、コバさんはトランシーバーを使わずに、ガイドの直也さんの肉声で挑戦して

いきます.結果はみごと優勝。世界選手権2連覇です。凄い事です…。

 

目の不自由なコバさんが街中を歩いている時に、周りの音に敏感に反応して立ち止まる姿や、

歩きながら様々な障害物に遭う姿を見ていると、なんと不自由な人への配慮のない世の中

かと痛感させられました。杖を突いている人を見かけたら、手を差し伸べてあげる事、声を

かけて誘導してあげる事。せめて、走って近くを横切ったりしない事、誘導版の近くに

看板を置いたりしない事…。できる事から、できる人から、取り組んでいきたいものです…
 

 

 

 

 

 

 

 

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