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自らの難病経験を活かして本当のバリアフリーを目指す

2018-2-13 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

1月30日放送のガイアの夜明け『 「不自由」が価値を生む!~“車イス社長”の挑戦~』の回、ご覧になられましたか?
今回紹介されていたのは、「ミライロ」社長の垣内俊哉さん、28歳。生まれつき骨が弱く骨折しやすい「骨形成不全」という難病と闘っておられる方です。

 

自らの病気を受け入れるまで、葛藤を重ねてきた垣内社長は、17歳から18歳にかけて、3度の自殺未遂を起こしたこともあり…やがて、車椅子でもできることをやろうと決意すると大学在学中に友人と2人で起業。今や社員は50人にもなるそうです。

 

これまで骨折は20回以上、手術も15回以上経験し、現在も2〜3年に一度は必ず長期の入院が必要で、3年前には入院中に一時、心肺停止の危機に面してる垣内社長。一昨年から去年5月まで入院したときには、家族や社員に向け「遺書」を書いて臨んだそうです。ようやく本格的に仕事に復帰したのは去年6月。しかし、11月には、手術の後遺症の痛みで救急搬送されています。凄い人です。

 

この「ミライロ」という会社の特徴は、目線の高さ、106センチという車椅子から見える世界を体感して学ぶこと。他の人には見えていないことが見渡せるというのです。 障害者や高齢者、ベビーカーを使っている人たちが感じる不自由や不安を見つけ出し、「なんちゃってバリアフリー」の世界から問題点をあぶり出していきます。

 

さらに、それを敢えてビジネスにすることで改善活動を持続的なものにし、どんな人も住みやすい日本にしよう、という活動に取り組んでいるのです。本当に素晴らしい取り組みです。

 

今や「ミライロ」が行う高齢者や障害のある方への接し方を学ぶ異色の講座「ユニバーサルマナー検定」の受講企業は延べ400社、受講者は6万人を超えています。自治体や金融機関、ホテル、テーマパーク、結婚式場、飲食店、霊園に至るまで、講演や監修依頼が寄せられ、相談が続々と持ち込まれていました。

 

垣内さんの主張は明確でした。高齢者は約3,000万人以上。障害者が約800万人。それに、ベビーカーに乗る3歳未満の子どもが約300万人。合わせて4,000万人超が移動になんらかの不自由や不安を感じています。日本の人口の約30%を占めるマーケットがそこにあります。バリアフリーにすれば儲かり、儲かることで取り組みが持続的なものとなり、本当の意味でバリアフリーが定着する、というのです。

 

印象的な話はこうでした。困っている人に声をかける時「段差を越えられますか?」では「越えられる」と答えてしまう人間の心理について…。「階段が怖い、足が曲がらない…」そうした状況下でも本当に相手の立場にならなくては、感じられない…思いやれない世界があるという事。

 

正しい言葉の投げかけはこうでした…

 

『何かお手伝い出来ることはありますか?』

 

しっかり、覚えておきたい言葉と、気持ち・・・ですよね。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

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