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老舗の土鍋と新興家電メーカーのコラボで奇跡の炊飯器が…

2018-4-10 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

4月3日放送のガイアの夜明け『シリーズ ニッポン家電の逆襲①「新参者」の挑戦』の回、ご覧になられましたか?

 

2010年に誕生した新興家電ブランド「siroca(シロカ)」が今回の主役でした。かつては、安さを武器にした“ジェネリック家電メーカー”と評されていたそうですが、近年は「丁寧に、 美しく、 拘って」をテーマに“拘り家電”を世に送り出しているようです。

 

コンパクトながら全自動を実現したコーヒーメーカーは45万台のヒット。更には一昨年発売した高級オーブントースターは、スイッチを入れるとあっという間に高温に達し、外はカリカリ中はしっとりのトーストが焼けて、民生機ながらカフェチェーンの「プロント」に採用される程の味を実現したとか。そんなシロカが、新たな市場で勝負に出ようというのです。それが今回の話の中心、炊飯器市場。

 

コメの品種別に炊き上げたり、客の好みに近づけていける大手メーカーの高級な炊飯器の他、「バルミューダ」や我が家も欲しくてたまらない「バーミキュラ」といった新興メーカーも個性的な商品を送り出しています。その激戦区でシロカは意外な会社とタッグを組み、勝負に出たのです。

 

そのパートナーは天保3年創業の伊賀焼窯元「長谷園」。「抜群に美味しいご飯が炊ける」と人気を集め、土鍋は数カ月待ちという既に大ヒットの商品。その究極の土鍋を使った、炊飯器を作るというのです。土鍋で炊くご飯は美味しいのですが、火加減が難しく手間もかかります。大手メーカーでは効率を重視するなどして長谷園が望むものを、そのまま受け取っては貰えないだろうと、長谷園側も敢えてシロカと組むことにしたのです。

 

土鍋と家電…全く繋がらないイメージですが、よくぞ作り上げたものです。開発担当が長谷園七代目当主に「よく頑張ったな」とOKを貰えた時の嬉し涙…感動ものでした。皮肉にも、出来上がった製品は、あの「バーミキュラ」と同じ価格という展開でしたが、老舗の支えを武器に、今後の展開が楽しみです。

 

2010年代に入り日本の家電業界は大きく変わっています。三洋電機は消滅、シャープは台湾・鴻海傘下に入り、東芝の白物家電は中国・美的グループ、テレビ事業は中国・ハイセンスへと譲渡されました。日本の家電の終わりを感じた人も少なくないでしょう。無駄に規模を拡大、必要以上の高機能化は消費者に飽きられ、さらには価格で中国・韓国メーカーに勝てません…。

 

そんな中、ここ数年の間に家電系ベンチャーが続々と登場し、存在感を増しています。消費者が本当に欲しい機能に特化した家電は人気を集め、価格が高くても売れているようです。どうも我が家は、その高くても買う流れには乗っていけませんが…乗れるものなら乗りたいなぁと・・・。なんか、悲しくなってきますねぇ・・・。

  

 

 

 

 

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