ティータイム

許しがたい住宅メーカーと通帳残高改ざんを要求する銀行

2018-6-16 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

 5月29日放送のガイアの夜明け【マネーの魔力2】の回ご覧になられましたか?

 

「老後への不安から少しでも蓄えを…」と、3年前に、銀行から1億円の借り入れをされたAさん。借り入れの目的は、不動産会社「スマートデイズ」が都内を中心に、1000棟を展開するシェアハウス「かぼちゃの馬車」を1棟購入するためでした。「30年間定額家賃保証」という、うたい文句が、老後を心配するAさんを決断させる決め手となっていたのです。ところが去年10月、スマートデイズから賃料減額の通知が一方的に送られ、今年1月には家賃支払いが停止に。なんとアッという間に、スマートデイズは経営破たんし、空室だらけのシェアハウスと巨額のローン返済だけがAさんに残ってしまったのです。

 

Aさんほか、巨額のローンを抱えたままの「サラリーマン大家」たちは、約700人。有名企業の管理職も多くいるとか。彼らは被害者の会を結成し、融資をしたスルガ銀行と、スマートデイズ、そして販売した会社たちに、ローンの減免や、刑事責任を問う動きを見せています。それにしても、番組の中で取り上げられた銀行員からスマートデイズの社員に依頼されていた「通帳残高の改ざん加工方法の再現」にはビックリでした!! 

 

加工して通帳残高を水増しし、借り入れを通りやすくして、現物の通帳ではなく加工したものを印刷したもので対応してしまったスルガ銀行。銀行側が成果を上げるための結果がそこにありました。言われてみれば、安定していて優良就職先と言われる銀行も実は営業攻勢で成り立っている部分も多く、分かりやすい展開ではあります。それにしても、シェアハウス不振のつけを無理をして購入したオーナーに押し付けてしまうのは酷すぎます。

 

もう一つ取り上げられていたのが、日本で初めてアパート投資の「30年一括借り上げシステム」を導入したレオパレス21。昨年12月、ガイアの取材班はレオパレスとオーナーをめぐる「賃料減額」「契約解除」のトラブルを追跡していましたが、今度は「物件」をめぐる問題が明らかになっていたのです。なんとレオパレス21は、【界壁】のない共同アパートを大量に作って売っていたのです。

 

【界壁】というのは、共同住宅において、各住戸の間を区切る壁のことで、相応の防耐火性能や遮音性能が求められるものですが、レオパレスのアパートには、天井まで伸びていなければならないその【界壁】が、コストカットのために作られていなかったのです。火災が広がりやすく防音も出来ない、おまけに屋根裏から隣室に簡単に入れそうで、盗難や夜襲の危険すらあるのです。中には、それらしき物はあっても、ベニア1枚の違法だったりと、企業の体質の悪さを痛感させられました。

 

金儲けの為に、住む人の安全や快適は関係ないという、あってはならない姿勢。見ているだけでも腹立たしくなってしまいます。対する国交省幹部の発言では、是正勧告しレオパレス21の一級建築士を処分する方針とありましたが、『建築士に責任転嫁?』とまたまた呆れるばかり…。社長は取材に応じず、誰が責任を取るべきか、そんなことも分からないのでしょうかねぇ…

 

【投資は自己責任】そんな話が後半で話されていましたが、痛すぎるお話。まぁ、お金のない我が家には無縁な話ではあるものの・・・

 

 

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