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巨大企業が【柔軟かつ挑戦的に】商品開発したら、負ける訳がない

2018-9-3 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

8月23日放送のカンブリア宮殿『放送600回記念 快適&便利商品を連発!巨大メーカーをベンチャー魂で変革せよ』の回、ご覧になられましたか?

 

冒頭から映し出されたリクシルのショールーム。週末の家族連れで賑わう巨大ショールームは、キッチン、トイレなどの水回りから、サッシ、玄関まで…住宅設備が何でも揃うという、主婦にはたまらない場所。一緒に見ていた家内も、「あのトイレが欲しい!!」と言い出す始末。

 

部屋の湿気を一瞬で吸い込む湿度調整できる室内タイルや、お風呂のカウンターが取り外せて丸洗いできたり、まな板いらずのキッチンや、掃除のしやすさにこだわったアイデア商品まで…日々を快適で便利にしてくれる最新の住設機器は、どれも魅力的なものばかりでした。

 

リクシルは、イナックスやトステムなど5つの会社による経営統合で誕生した巨大住設メーカーで、率いるのは、かつてベンチャーを起業し、9年で東証1部に上場させた経歴を持つ瀬戸欣哉代表。瀬戸さんは、様々な商品開発の現場に改めて消費者目線を徹底し、リスクを恐れず果敢に挑戦するベンチャー流のモノづくりを叩き込むことで、他にない斬新な商品を生み出すマインドを根付かせてきています。

 

元々住友商事で海外畑を歩んでいた瀬戸は、90年代半ば、アメリカで創業したばかりのアマゾンを知り、今後ネット通販が巨大化すると予見。帰国後、社内ベンチャーで“企業向けアマゾン”とも言える「モノタロウ」を創業し、年商800億円の企業に育て上げました。そして2016年、リクシルで、買収した海外子会社の不正会計が発覚し、200億円の赤字に転落する中、その手腕を買われて、社長へと就任したのです。

 

一番目を引いたのは、自治体と連携し、【日差しをカットするサンシェードを保育施設に無償設置する取り組み】や、以前、ガイアの夜明けでも報じられていた【簡易式トイレを途上国に寄付するプロジェクト】など、得意の製品を使った活動を次々に展開していること。その狙いが、自社に誇りを持つ精神を育てていこうということですが、なかなかできることではありません。

 

いつもの村上龍さんの編集後記では、こう書かれていました。
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巨大艦船の方向転換は、とてもむずかしい。企業も、大きければ大きいほど、変化を起こしづらい。リクシルは、住宅設備のほとんどすべてがそろう巨大メーカーだ。かつて、イナックスとトステムの統合は大きな話題となった。その後も合併・統合は続き、やがて、肥大化した組織の経営効率が求められるようになった。大きなシェアを誇る複数の住設メーカーが、一つの企業として統合された根拠が、率直に言って、わたしにはわからない。だが、小学生以来「反骨の士」である瀬戸さんは、変革を通して、その根拠を示そうとしている。
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それぞれで既に大きな存在感を持つ企業が統合され、その統合によって、新しい素材や技術が共有されることで、これまでになかった商品を産み出していく巨大メーカー。こんな巨大企業に勝てる訳がありませんよねぇ。

 

宝くじが当たったら、ショールーム行ってみたいものです。

    先立つものは、やはり資金ですから・・・
 

 

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