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海外からやってきて、創業100年を超える老舗となったネスレ日本!!

2019-1-9 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 昨年12月16日に放送された【メルクリウスの扉】・・・【日本が世界に誇る100の“ストーリー”16回目…日本に根付いた海外企業】の回(話の中心は『ネスレ』)、ご覧になられましたか?

 

日本にやって来て根付いた企業と言えば、今では様々なブランドが浮かんでくると思います。iPhone X発売日の長い列。毎年、お祭りのようだという人もいて、Appleの人気は衰えません。愛知県長久手には、IKEAの新店舗。オープンには2,500人の行列ができたそうです。アディダスは1967年い日本に進出。マクドナルドは1971年にアメリカから。ZARAは1998年。ダイソンは1998年。

 

そして今回の主役、日本進出のパイオニアといわれるのがネスレ日本株式会社。スイスのヴェヴェーにある売上高世界最大の食品メーカー”ネスレ”の日本法人で、本社は兵庫県神戸市に所在。1913年に日本に進出し、2013年には創業100周年を迎えています。

 

ネスレが日本で成功した理由は「郷に入れば郷に従え」。その最たるものが『ご当地キットカットシリーズ』。広島の「もみじ饅頭味」に静岡・関東の「田丸屋本店わさび」など、日本風にアレンジされたものが数多く存在し、観光で地方に行って見つけると、ついついお土産として買ってしまいますよね。この『ご当地キットカット』、なんと番組放送時点で30種類以上にもなるそうです。

 

日本で販売されているキットカットを作っているのは、茨城・稲敷市の霞ヶ浦工場。新商品の開発を担当する大橋さんは、キットカット”和の達人”。これまで開発したものには、岩泉ヨーグルトに日本酒など使用したもの・・・キットカットショコラトリーという高級路線ブランドを持つモレゾン抹茶も紹介されていました。モレゾン抹茶は香り高い茶葉を練り込んだ抹茶チョコレートに小豆・玄米パフ・ゆずピールをトッピング。この高級路線キットカットは「キットカットショコラトリー」の限定品で、有名パティシエ・高木康政が全面監修した世界初のキットカット専門店になります。

 

日本の海外戦略は、外国人観客の増加。2017年は2,400万人。5年前の4倍となっており、新たに、4,000万人を目標にしていました。外国人には日本の炊飯器や水筒が人気ですが、キットカットも人気。イギリス生まれで、日本では1973年に発売されましたが、MEGAドン・キホーテ 渋谷店では、入り口付近にキットカット売り場が用意されており、外国人立ちがたくさん買っていくといいます。日本にはいろんな種類があるので、人気があるようで、日本独自のキットカット文化なんだとか。

 

大橋さんは和風テイストの商品が多い理由について「日本文化の発信をしたいという思い。日本ならではのキットカットをぜひ召し上がっていただきたい」と話されます。キットカットは3層のウエハースの間にクリームをはさみ、チョコレートでコーティングしたお菓子ですが、大橋さんが取り組んでいたのは、甘酒味のものや、東京名物「東京ばな奈」とのコラボレーションのもの。東京ばな奈と言えばふわふわ&しっとりした食感が特徴的で、パリッとした食感のウエハースが特徴のキットカットにあのしっとり感が出せるのか・・・(現在、既に発売されているようですよ)。

 

大橋さんは高校生の時に食品開発をしたいと思い、明治大学・農芸化学科を専攻。最初に入社したしょうゆメーカーでは調味料などを開発されていたんだとか。しかし、30歳の時にネスレへ入社。5年後にキットカットの開発部門に配属されたとのこと。そんな大橋さんの頭の中はキットカットのことばかりで、「もっと自分の力をつけて今までにないキットカットを作りたい」などと話される大橋さんは、生き生きとされていました。

 

ネスレ日本は1913年に開業し、当時は練乳やミルクチョコレートを主力商品としていました。遠藤周作などが登場した「ネスカフェ」のCM・違いがわかる男シリーズは一世を風靡しましたよね。懐かしいCMですよねぇ…。日本に進出して100年以上経過した現在、ネスレ日本は抹茶商品に力を入れているとのこと。既に、定着しつつありますよね。

 

ある休日、「アリオ亀有」では「ネスカフェ ドルチェ グスト」試飲会が行われていました。井上さんは2017年2月から認知度を上げるために全国で試飲会を開催しています。カプセルを入れるだけでカフェ並のコーヒーを作れる機械は全国で260万台が普及しています。実は、我が家でも購入し、ほぼ毎日のように利用させてもらっています。カプセルの値段は1杯あたり約60円。専用カプセルを定期購入すればコーヒーマシンを無料でレンタルできるため、オフィスにも浸透しつつあるとのこと。

 

ネスレ日本は抹茶をコーヒー、チョコレートに次ぐ第3の柱にしようと売り出しています。2017年8月から京都府と接触し、ネスレ日本と京都府は「宇治抹茶の振興に関する連携協定」を締結しました。京都府職員は「京都には素晴らしいお茶があるのに府民もあまり認知していない」と話しています。ネスレ日本は自社の抹茶製品に宇治抹茶の情報を掲載し、お茶のイベントの告知まで載せています。抹茶には緑茶の約2倍のポリフェノールが含まれており、旨味成分のテアニンも豊富でリラックス効果が高いそうです。

 

ネスレは日本で市場を開いてから100年以上と、もはや老舗。この日登場した3人の働キーマンは、以下の様にネスレの事を話されました。「自分やりたいことがやれる場所」「自分が社会のために役に立っていると思わせてくれる場所」「一緒に成長していける場所」と・・・。提供される商品も魅力ある物が多くありますが、働く場所としても魅力あるようですね。だからこそ100年以上経過した今も、ワクワクするような商品が登場してくるのでしょうね。これからも楽しみです。

 

 

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