カンブリア宮殿2022年8月11日 放送の「大復活の"どん底"メーカー 熱烈ファンを作る極意」の回、ご覧になられた方は居られますか?
「よなよなエール」「インドの青鬼」「水曜日のネコ」…。ユニークなネーミングと個性的な味で人気のクラフトビールメーカー「ヤッホーブルーイング」。大手が作るビールとは異なる、個性的な香りと味で人気とのこと。その味の虜になる客が多いそうですが、ヤッホーという会社自体の“熱烈ファン”になる人が多いのも特徴だそうです。
実は “熱烈ファン”を作ることによって、19年連続で増収という結果を残しています。社員たちが手作りで定期的にファンイベントを開催。また、SNSの投稿に丁寧に対応するなど、地道な努力でファンを拡大。イベントの参加者数が増えるのに比例して、売り上げも増えていったのです。ただのビールメーカーではない、エンターテインメント会社を目指すという、ヤッホーの“オンリーワン戦略”がそこにはありました。
1994年の酒税法改正により巻き起こった地ビールブーム。その追い風に乗ってヤッホーブルーイングは誕生しました。創業したのは「星野リゾート」を率いる星野佳路。当時、長野県の広告代理店で星野リゾートを担当していた井手さんは、星野に誘われて入社しました。しかし、創業から5年ほどで地ビールブームは終焉。倒産寸前まで追い詰められてしまいます。
苦悩する井手さんの目に留まったのは一通の手紙。送り主は「楽天」の創業者、三木谷浩史さん。「一緒にインターネットで世界を目指しましょう」。井手さんはその言葉に賭け、当時まだ珍しかったネット通販に尽力。ユニークな企画を連発して売り上げを伸ばしていったのです。
村上龍さんの編集後記では、こんな事が書かれていました。
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プレモルしか飲まないと私が言うと、少しでいいですから飲んでくださいと井手さんは言った。商品に自信があり、謙虚な人だという印象を持った。ヤッホーブルーイング、成功したら、次にはひどい失敗が、という感じだった。でも辞めなかった。人差し指でしかキーボードを打てないのに、PCで商品の紹介文を書き、1メートルの長さになって、それが売れた。そういうことの繰り返しで、結果的に日本一のクラフトビールになった。プレモル以外のビール、飲んでみようと思っている。
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私も通風でなければ、色々と飲んでみたいものですが・・・
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カンブリア宮殿 昨年12月9日 放送の【少子化時代に喝!千葉・流山の人集め戦術】の回ご覧になられましたか?
少子高齢が進み人口減が加速する日本。地方都市では若者世代が流出し、さらなる財政難が予測されていますが、そんな人口減少時代にありながら、千葉県流山市はここ数年、人口が急増していると言います。その増加率は5年連続で全国一位。「母になるなら、流山市。」のキャッチコピーを掲げ、若い子育て世帯を呼び込み、市の人口構成比は30~40代がトップ。さらに、転入してきた家族が第二子、三子を出産し、町は活気にあふれています。かつては、少子高齢化が進み、知名度も低かった流山市は、今や「千葉の二子玉川」と称されるファミリー層で賑わうお洒落な街へと変貌を遂げました。おおたかの森駅のショッピングモールには我が家も時々行きますが、良いところで周囲の緑も充実しています。少子化にピリオドを打った流山市の人集め戦術と地域の活性化戦略に迫ったのが、この回でした。
都心からつくばエクスプレスで30分弱のニュータウン、千葉県・流山市。ここは現在、マンションや戸建て住宅の建設ラッシュが進んでいます。若い子育て世代が近郊から続々と転入しているのです。人気の理由はどこにあるのか? 東京から越してきた夫婦が、早朝、息子を連れて向かったのは、駅に直結した「送迎保育ステーション」。ここは、市内全域の各保育園を巡る送迎バスの発着所と一時預かり所を併設した自治体初の施設。出勤前に親は子どもを預け、出勤後に子どもを引き取れるので、手間が減ると好評の行政サービスになっています。また保育園や保育士も急増しているため、流山市の待機児童はゼロ。他にも、市では、子育て世代を呼び込むために、自宅に植樹をした場合に受けられる住宅ローンの金利優遇や、自宅近くで働きたい人のために、7000人規模の雇用を生む大型物流センターを誘致。こうした子育て世代をターゲットにした市政の裏には、アメリカの民間企業で都市開発に携わった井崎市長の行政改革がありました。育てる・暮らす・働く・・・子育て世代をターゲットにした他に類を見ない民間企業の様な独自行政サービスが凄いのです。
2003年、市長に就任した井崎さん。当時、流山市の財政は逼迫した状態でした。急激に進む少子高齢化と財政危機の解決策として、「子育て世代の夫婦」の移住誘致を市政の柱におきました。ところが、高齢者からは「年寄りを見捨てるのか」とのクレームが噴出。「全市民がサービスの対象」と言われる行政にとって、特定の層に絞った政策は異例のことだったので当然と言えば当然の事。井崎さんはまず子育て世代の呼び込みに成功することで市の財政を健全化したのです。そして市民の声を聞き、住みやすい街づくりに向けて日々奮闘しているのです。
就任して独自路線で税収はなんと6割増。役所でありながら「マーケティングの部署」を作ろうとし、職員たちの協力が得られないとなると、諦めるどころか民間から登用。テーマとなるキーワードを【母になるなら流山】と銘打って大躍進を遂げていきました。そんな井崎さんの金言は・・・
「愚公移山」(ぐこういざん)
➡山を移すことは普通不可能であるが、それをやってのける。色々な人が出来ないだろうと嘲笑っても初志貫徹して達成する事を鼓舞する言葉。「街が良くなったね」と現在完了で言う人がいまいすが私の中では現在進行形。
山が移って終わりではなく、そこにどういうものを作るのか、市民や職員と一緒になって見た事もない流山を実現したい。そんな熱い言葉を放つ市長のいる流山。見逃せないですね。
村上龍さんの編集後記には、こんな事が書かれていました。
マーケティングがあれば地方都市は甦る。井崎さんは、「マーケティング室」という組織を作った。この部隊が若い世帯にターゲットを絞り、誘致に奮闘する。「母になるなら、流山市」シンプルで力強いコピー。「子どもを作るなら」ではない「母になるなら」だ。1人の自立した素敵な女性が見えてくる。妊娠、出産は女性が中心だ。基本的に男は何もできない。男の論理は旧来の役所内の反発につながった。女性の論理と心理をつかみ、井崎さんは勝ったのだ。
「母になるなら」 村上龍
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またまた久しぶりの更新になりますが、コロナ禍…皆さんご無事てすか? 久しぶりなので、今回も長々と書かせて頂きます…。
遡る事大昔、2021年8月19日に放送されたカンブリア宮殿【客を惹きつける極意!】の回、ご覧になられましたか?
夏休みに大人も子供も大興奮!大自然をそのまま楽しむことができる、独自のアトラクションで大人気のテーマパーク「ネスタリゾート神戸」。仕掛け人は、マーケティング精鋭集団「刀」CEOの森岡毅さん。過去に業績不振だったユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)をV字回復させた実績をもち、今年5月にリニューアルオープンした西武園ゆうえんちも手掛けています。「人の本能を刺激」し、客が殺到する仕掛けを作る森岡さん。その独特なマーケティング力の極意に迫ったのが今回の中身でした。
オフロードでスリル満点の運転が楽しめる「ワイルド・バギー」や、巨大な玉の中に入って大斜面を転がり落ちる「キャニオン・ドロップ」、鳥のように空を飛ぶ「スカイ・イーグル」など、大人も子供も大興奮のアクティビティがずらりと並ぶ、ネスタリゾート神戸。昨年はコロナ禍で一時休業したにもかかわらず、9月には過去最高の売り上げを達成するなど絶好調のテーマパークで、実はここ、元々は破綻した年金保養施設として知られていたグリーンピア三木。2016年に新たな経営者の元で再出発したが黒字化はできませんでした。原因は、アクセスが悪い上に、客を呼べるようなものが「何もない」から・・・。その再建を託された森岡さんは、「何もない」を逆手に取り「ないものはない」と発想を転換。大自然をそのまま楽しむ「冒険テーマパーク」として生まれ変わらせたのです。すると他のテーマパークにはない面白さに客が殺到。1年足らずで売り上げは3倍になり、見事に黒字化を達成。
驚いたのは「必ず客が来たくなる」独得なマーケティング力
森岡さんの自宅を訪ねると、プラモデルや漫画、ゲームなどがズラリ並ぶ。「消費者を本能レベルで深く知るため」に自ら没頭しているとのこと。子どもの頃から数学が好きだった森岡さんは、神戸大学・経営学部に数学のみで入学し、世界最高のマーケティング力を誇るといわれるP&Gに入社。そこは感性が問われる世界でしたが、森岡さんは需要予測を数式として編み出すことで頭角を現し、ヘアケア商品のヴィダルサスーンを大ヒットさせていきます。その後、不振に陥っていたUSJに招かれると、V字回復に成功。「刀」を起業すると、「ネスタリゾート神戸」や「丸亀製麺」、「西武園ゆうえんち」などの集客を任され、次々と成果をあげていったのです。
「刀には詳細なデータを集積し、独自の数学マーケティングで分析する『需要予測』のノウハウがあります。それこそが刀が持つ独自の力です。その数字の後ろ盾があるからこそ、大きな投資判断ができますし、大胆な策が打てるのです」(森岡さん)
森岡さんは『確率思考の戦略論』(共著、KADOKAWA)という著書の中で秘伝の数式の一部を公開し、マーケターの間で大きな話題になっていました。ご興味がおありのン他は、是非お勧めです。
数字に裏打ちされた「需要予測」のノウハウ。「たまたま賭けに勝っただけ」でないことは、
2017年の創設以来、取り組んできたプロジェクトに触れてみればお分かりかと・・・。
・丸亀製麺
全国約800店舗の巨大チェーンに成長したが、2017年から既存店客数が16ヵ月連続で前年割れする負のスパイラルに陥っていた。2018年に刀と協業。すべての店舗で粉から打った出来立ての価値を訴求する「ここのうどんは、生きている。」という新たなブランディングで押し出し、わずか半年で既存店の集客を2割も増やしてV字回復。
・ネスタリゾート神戸
破綻したグリーンピア三木をネスタリゾート神戸として再生させるも、慢性的な赤字に苦しんでいた。刀との協業で2018年9月「大自然の冒険テーマパーク」として再々出発。新キャンペーン開始からわずか1年で売上を2.6倍に増やした。コロナ禍の2020年には春の緊急事態宣言で休止を余儀なくされるも、夏から果敢に新エリアをオープンし、秋からは過去最高集客を更新し続け、終わってみれば初の黒字化を達成。
・農林中金バリューインベストメンツ
日本最大規模の機関投資家である農林中央金庫グループの一角だったが、一般的な知名度は高くなかった。2019年8月に刀と協業し、金融商品のブランドを「おおぶね」に統一。わずか2年で口座数は7倍、運用規模は13倍に拡大。
・西武園ゆうえんち
1988年の年間入場者194万人をピークに2019年には38万人まで減少していた。刀との協業で2021年5月「心あたたまる幸福感」をテーマに昭和の世界観でリニューアルオープン。コロナ禍と5月からの長梅雨という最悪のタイミングでのスタートに思われたが、連日大盛況で大成功の船出を果たす。
いずれも大成功を収め、今なお成長を続けるプロジェクトばかり。中でも破綻したグリーンピア三木を買い取ったネスタリゾート神戸や、集客が全盛期の4分の1以下まで落ち込んでいた西武園ゆうえんちは、誰もがしり込みするであろう最難関だと思われていました。思えばその軌跡は、破綻寸前だと思われていたUSJをわずか数年で世界第4位のパークにまで押し上げてみせた奇跡からずっと一貫しており、『需要予測』のノウハウ・・・恐るべしです。様々な状況を『予想以上の成功』と報じるメディアもありますが、我々にとっては『予想通りの成功』なんですと森岡さん。天変地異や紛争の勃発、100年に一度の疫病などは計算に入れられないので、「刀」の需要予測は100%完璧なわけではありません。しかし様々なデータを数学的に分析することでかなりの精度で正確な予測ができ、経営資源を集中して備えるべきシナリオを明確にできるとのこと。それが他のマーケターとの圧倒的な違いとなっているのです。
「我々は口先だけのコンサルではありません。知恵を出すだけでなく、ちゃんとリスクをとって事業の中へ踏み込んで実行するところまでやる。つまり一緒に汗をかきます。USJ時代の6年間で私が手がけたプロジェクトの成功率は98%でした。刀はこれまでの4年間で100%の成功率です。世の経営者の方々には、もっと数学マーケティングの存在と威力について知っていただきたい。経営者が数学そのものを知る必要はありません。実際の分析は得意な人に計算して貰えばよいのです。ただし、数学で解き明かしたビジネスで勝つ法則は、私の本『確率思考の戦略論』で、文系の方にもわかるように書いていますので理解していただきたい。家電にたとえるなら、中身の機構を理解するのではなく、そんな便利な家電が存在することと、その使い方を知っていただきたいのです。需要に見合った投資をするとはどういうことか。長期で事業を捉えて持続可能な仕組みを作るとはどういうことか。それを理解するだけで事業の成功率は格段に上がります」(森岡さん)
そんな森岡さんの座右の銘は・・・「数字に熱を込めろ!」・・・でした。
小話・・・負けるな大谷翔平!!
話は全然違いますが、投手として、あと1勝することで、ベイ・ブルースの記録を103年ぶりに越えようとしていること。ホームランキングまで手の届くところに居ながら不振にあえいでいること。そんな諸々に注目していない人は居ないのではないかと思っています。いや、興味ない人も居るのでしょうが(笑)・・・。
とにかく嫌な話ばかりの今だからこそ、沢山の喜びを振りまいてくれて来た大谷翔平さんを応援せずにはいられないのです。
思えばオールスター・・・。二刀流として基本ルールまで変更させて出場したホームラン競争では、ヘトヘトになるまで大振りして、その後の不振は、そのせいではと短期的には思ったものですが、実際の不振はヤンキースで見られた主審の判定だと思うようになっています。選球眼の良い大谷選手が主審の判定前に明らかなボールと判定して動いたことがきっかけと言われたりもしていますが、実際のところ、主審による明らかなボールをストライクと判定するシーンが、対大谷選手には多い気がしてならないのです。(まさか、人種差別がここにもなんて思いたくもありませんし・・・) 結果として、ボールをストライクと判定されて三振に終わるよりも、ボールでも振っていくしかなくなる大谷選手は、バッティングフォームの悪化と、選球眼の劣化を招いてしまったのではと・・・。
それでも、【目標達成シート】を用いて成長してきた大谷選手なら、きっとそんな状況でも抜け出すことができると信じています。まだ若いし、今年が最後のチャンスな訳でもないのだから、最悪主審対策をしっかり考え、落ち着いて自分らしく前進していって欲しいと応援しています。大谷ファイト!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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ご無沙汰しております。相変わらずのコロナ禍で、通常とは全く違う状況が続いておりますが、更にオリンピックも重なり始めて、日本は何処に向かっているのか、不安な日々にストレスばかりが蓄積されている感じです。 なのでズルズルと長くなりますがご了承ください。
少し前になりますが、こんな記事を目にしました・・・。
【IMD「世界競争力年鑑2020」日本の総合順位は30位から34位に下落】
【世界競争力年鑑】とは、国の競争力に関連する統計データと企業の経営層を対象とするアンケート調査結果を63カ国から収集し、作成される競争力指標で、全ての分野を合わせた競争力総合順位のほか、四つの大分類「経済状況」「政府の効率性」「ビジネスの効率性」「インフラ」の順位、更に各大分類に5個含まれる小分類の順位として公表されるものです。
【世界競争力年鑑】における2020年の総合順位を見ると、1位のシンガポールから始まって、日本の総合順位は63カ国・地域中34位で、アジア・太平洋地域でも14カ国・地域中・・・なんと10位・・・。G7でありながら、こんなに酷いとは…。ちなみに主な順位は・・・1位 シンガポール、2位 デンマーク、3位 スイス、4位 オランダ、5位 香港、6位 スウェーデン、7位 ノルウェー、10位 アメリカ、11位 台湾、20位 中国、23位 韓国、29位 タイ・・・34位 日本・・・。
日本の総合順位の変遷を見ると、同年鑑の公表が開始された1989年からバブル期終焉後の1992年まで1位を維持し、1996年までは5位以内の高い順位を維持した。しかし、金融システム不安が表面化した1997年に17位に急落し、その後は一時的に上昇する年はあったものの、基本的には20位台の中盤前後で推移しました。その後、2019年には30位となり、最新版の2020年では過去最低の34位まで落ち込んだのです。
日本の状況を項目別に見ていくと、「経済状況」は11位(前年16位)、「政府の効率性」は41位(前年38位)、「ビジネス効率性」は55位(前年46位)、「インフラ」は21位(前年15位)である。経済状況の順位はやや上昇したもの、「政府の効率性」「ビジネス効率性」「インフラ」の順位は更に悪化しているのです。特に「ビジネス効率性」は2015年以降、大幅な順位の下落が続いています。
競争力年鑑では、先に挙げた統計とアンケート結果から作成される競争力指標のほか、経営層を対象に自国の強みと認識する項目を選ぶアンケート調査も行っています。この結果を見ると、質の高いインフラや労働力(高い教育水準、熟練労働力、労使関係)が強みと認識されている一方、税制や政府の競争力、開放性・積極性の評価が低いのです。なお、強みと認識される項目は、前年調査から大きな変化はないものの、「強い研究開発力」が約13%ポイントの低下となっている点が注目されます。
先日、こんな記事もありました。
【菅総理と玉川徹氏どっちが正しい? 「国民はそれほど馬鹿なのか」】
古賀茂明さんによる記事です・・・
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「6月9日に2年ぶりに行われた党首討論。弁論能力では野党第一党の立憲民主党・枝野幸男代表が菅義偉総理よりはるかに上だ。しかし、最大の論点、コロナ対策については、菅氏が、「ワクチン、ワクチン」と叫ぶだけで、全くかみ合わない。五輪も補正予算も時間不足で、実のある論戦ができずに時間切れ。枝野氏圧勝を予想した向きには肩透かしの結果だった。この結果に菅氏はほっと胸をなでおろしていることだろう。いや、むしろ、計算通りだとほくそ笑んでいるかもしれない。」
これまで菅総理は、国会でも記者会見でも、質問にまともに答えることができず、それが支持率にも響いてきた。最近では、これが日常化して、どんなにふざけた答弁でも、ニュースとしての価値がなくなるほどにまでなった。
夏の間は、コロナで人がたくさん死ぬかもしれないが、気にしなくて良い。五輪でお祭り気分となり、さらには、GoToも一部地域限定で開始を宣言すれば、雰囲気は一気に変わる。9月までにはワクチン接種の拡大で死者や重症者が減り、高齢者を中心に安心感が一気に広まる、という「思い込み」が菅氏を支えている。
9月の自民党総裁選での再選が最重要課題の菅総理にとって、できればその直前に衆議院の解散総選挙を行い、そこでまあまあの結果を出して無投票再選に持ち込みたい。したがって、ワクチンの効果は、9月までに出ればなんとかなると考えているのだ。
しかし、仮にワクチンの接種が順調に進んで、9月に感染が多少落ち着いても、国民がそれまでのコロナ対策の拙さを許してくれるだろうか。ことは自分たちの命や暮らしに関わることである。この点について、テレビ朝日コメンテーターの玉川徹氏は、「日本人ってそんなもんですかね。もうオリンピックの2週間ですっかり忘れて、あー良かったねって言って投票するんだろうか」と述べている。国民はそんなにバカではないと言いたかったのだろう。逆に言えば、菅総理は、玉川氏とは逆のことを考えているということだ。菅総理の余裕の裏にあるもう一つの要因。それが、菅氏が安倍前総理から引き継いだ哲学である。
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記事を書かれた古賀茂明さんは、今から7年前の2014年7月18日にこうツイートされたそうです。
『安倍さんの政治哲学:「国民は馬鹿である」 1.ものすごく怒っていても、時間が経てば忘れる 2.他にテーマを与えれば、気がそれる 3.嘘でも繰り返し断定口調で叫べば信じてしまう 私たちは、そんなに馬鹿なのでしょうか?』
安倍政権では、とんでもないスキャンダルや失政で内閣支持率が落ちてもすぐに回復し、不利だと言われた選挙でも必ず自民党が大勝してきました。スクープされた嘘で、後から証拠が出てきても知らんぷり、関連者の自殺…人の命が失われたって知らんぷり・・・。国民は今もそれほど馬鹿なのか。分かっていても、それでも自民党なら安定して任せられる…なのか?そんな国民の「気持ち悪い」までの安定志向が、【世界競争力年鑑】の総合順位まで下げているんじゃなかろうか・・・
これまた少し前になりますが、NHKスペシャルで【ビジョンハッカー 世界をアップデートする若者たち】という番組が放送されました。
マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏の語る【ビジョンハッカー】。1980年代以降、インターネットによるグローバル社会を作り上げた立役者の1人です。経営から退いた現在、社会問題の解決に取り組む若者を、積極的に支援しています。その原点は、学生時代の体験にありました。
「僕は両親が寝た後、こっそりと大学の研究室に通っていた。そこにあったコンピュータは、ものすごく大きいものだった。君たちのポケットにあるスマホの8千分の1の能力しかなかったけれど、どんな魔法が使えるのか知りたくていじりまくったんだ。何かを変えたい、良くしたいと夢中になるのは、若者の特権だよ」
新型コロナによって、グローバル資本主義が行きついた先で様々な矛盾が噴きだしている今。かつてのゲイツ氏のように、社会システムを根本から変えようという若い世代が、世界各地で活躍しています。その名も【ビジョンハッカー】。スマートホンを武器にしながら、仲間や資金を集め、軽やかに行動しています。これまでの世代が解決できないままの問題に立ち向かう若者たち。今回のNHKスペシャルでは、そんな世界各地のビジョンハッカーを追っていました。姉妹サイトの方で次回書きたいと思っていますが、興味ある方は、是非、再放送で見てみて下さい。
・・・で、最後に何で、こんな話を取りあげたのか・・・。悲しいかな、自民党でテレビに出て来るのは大昔の異物の様な気持ち悪いお爺さんばかり。こんな人たちに日本の将来を任せ続けるのですか?政府を変えるのが一番早い?安定を望んだことで、世界から大きく遅れた社会になってしまった?デジタルの遅れが、どれほど世界的に遅れていたかも、コロナ禍で痛い程思い知ったはず。いざデジタル庁と言ったところで、その先頭も傲慢で、自民党らしい酷い人物でした。国民の意志を無視し、嘘をつき、嘘がバレても開き直る・・・そんな政党を、これからも野放しにしていくのですか?自民党にだって若い政治家はいますが、上に媚びているばかりで、体質は変わり様がない・・・。
私は、お年寄りの駄目な政治家を退けて、新たな可能性にかけたいと思いますよ。【ビジョンハッカー】、変えられるのはスマートホンを武器にできる【志ある若い人】たちなんだと思っています。簡単に繋がれる時代だから、声をあげていきましょうよ!!
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4月29日放送のカンブリア宮殿【新時代の幕開け!アサヒビールの戦略に迫る】の回、ご覧になられましたか?
アサヒビールが常識をひっくり返す新商品を発売しました。おなじみスーパードライの「生ジョッキ缶」タイプです。ビール好きの方で、まだ知らないという方は居ないと思いますが、缶のフタが全開すると泡が自然に出てきて、居酒屋やレストランで出てくる生ジョッキのような味わいが家庭で楽しめるというものです。泡も非常に細かく、今までの様にコップに注いで飲むと、かえって泡が荒くなるので、そのまま飲んで欲しいという、洗い物も増えずに手間いらずの優れもの。コロナ禍の今、居酒屋に行けずに生ビールの禁断症状が出かけている人には、家呑みに是非欲しい一品。
1987年の発売以来、アサヒビールの屋台骨となったスーパードライですが、近年は若者のビール離れ、コロナによる外食不況などにより苦戦を強いられています。その反撃ののろしがスーパードライ生ジョッキ缶。「こんな商品、今までに無かった」とすでに大きな話題になっています。お試し販売としてローソンで扱われるや否や、大騒ぎとなって、店頭販売が始まると大騒ぎになって、あっという間に完売。生産が追い付かなくなって、一時休止状態に追い込まれる次第です。
コロナ禍・・・お酒を扱うお店は目の敵にされ、売上も大きく落ち込んでいます。そんな中にあって、レストランと共存共栄を目指すアサヒビール。素敵な事にコロナと闘う飲食店を陰ながらバックアップしていました。飲食店に新人が入ると聞くと、営業担当がさっそく出向き、ビールサーバーの使い方・洗浄方法からグラスの拭き方まで、ビールを美味しく飲むノウハウをレクチャー。さらに、支援給付金など支援制度の活用方法からテイクアウトを始める店の容器の相談まで、ビールだけにとどまらない様々な相談に応じているのです。
新型コロナも第4波を迎えていますが、ワクチン接種率が経済協力開発機構(OECD)加盟37カ国中、何故か最下位という恥ずかしいレベルの日本。何度か緊急事態宣言を行ってきましたが、この1年以上もの間、場当たり的な…表面的な対応に終始追われていたかのような政府や知事さんたちの、あまりの対応の不十分さに、ほとほと嫌気がさしていますが、こうした民間の動きには、本当に心動かされるものがあります。自粛しろ、動くな、休業しろ・・・と命令に近いお願ばかりで、具体的で充分な支援のない事を思えば、どれだけ財源のない民間の方が心強い事か・・・
社長の塩澤賢一さんの座右の銘…「降り止まない雨はない」。今だからこそ、心の中にしっかり置いて、この苦境を乗り越えていきたいものです。
ついでになりますが、先日【2030年 未来への分岐点】というNHKの特番を見ました。『第1回 暴走する温暖化 “脱炭素”への挑戦』『第2回 飽食の悪夢〜水・食料クライシス〜」と、未来の為に、今すぐ行動を改めなければ…と思わせてくれる良い番組を見させて頂きました。今、自分の立つ場所・環境をしっかり理解して、未来に活かせる生き方がしたいものです。
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『セブンルール』川口加奈さんが理事長を務めるHomedoorの回、ご覧になられましたか?
3月23日放送の「セブンルール」(カンテレ・フジテレビ系 全国ネット)に登場した、認定NPO法人Homedoor(ホームドア)理事長の川口加奈さん。14歳でホームレス問題に取り組みはじめ、「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」も獲得。彼女が立ち上げた事業のひとつ、路上生活者の就労支援を兼ねたシェアサイクルサービス「HUBchari(ハブチャリ)」は、コロナ禍で通勤の足として注目され、利用者が前年比で2倍となるなど事業としても伸びています。番組MCの長濱ねるさんが「絶対に見てください」と予告で語るほどの衝撃を与えた川口さん・・・。
川口加奈さんは1991年、大阪府生まれ。14歳でホームレス問題に出合い、ホームレス襲撃事件の解決を目指し、炊き出しやワークショップなどの活動を開始。17歳で米国ボランティア親善大使に選ばれ、ワシントンD.C.での国際会議に参加。高校卒業後は、ホームレス問題の研究が進む大阪市立大学経済学部に進学。19歳のとき、路上から脱出したいと思ったら誰もが脱出できる「選択肢」がある社会を目指してHomedoor(ホームドア)を設立し、ホームレスの人の7割が得意とする自転車修理技術を活かしたシェアサイクルHUBchari(ハブチャリ)事業を開始。また2018年からは18部屋の個室型宿泊施設「アンドセンター」の運営を開始します。
これまでに生活困窮者ら計2000名以上に就労支援や生活支援を提供している。世界経済フォーラム(通称・ダボス会議)のGlobal Shapersや日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2019」、フォーブス誌による日本を変える30歳未満の30人「30 UNDER 30 JAPAN」、青年版国民栄誉賞とされる日本青年会議所主催の「第31回 人間力大賞グランプリ・内閣総理大臣奨励賞」など、受賞多数。
そんな川口加奈さんが出会った、あるおっちゃん・・・
センターと呼ばれる釜ヶ崎の象徴的な建物の軒下で、他のおっちゃんたちと並んで寝ていました。もともと自分で会社を経営していたそうだが、親会社の倒産にともない自分の会社も倒産。多額の借金を背負い、迷惑はかけられないと家族とも離別し、借金の取り立てから身を隠すように、日雇い労働を求めて釜ヶ崎にやってきたそうです。おっちゃんはもともと心臓が弱く、過酷な日雇い労働では働けず、またたく間にホームレスになってしまいます。
川口加奈さんそんなおっちゃんのことを「自己責任だから、ずっとホームレスでも仕方ない」で済ませたくありませんでした。おっちゃんの身の上話を聞いて、私はより一層、何かできることないかなと思い、尋ねるとこう返ってきました。
「せやな……とりあえず、もう一度ちゃんとした仕事で働きたい。わしにもできる仕事ないかな」
おっちゃんの口からこぼれた「働きたい」という言葉。やり直したい。もう一度働いてがんばりたい。それを応援せずにはいられないと奮起したのです。
その日から川口加奈さんは、おっちゃんに内緒で、63歳の男性が働ける仕事はないだろうかと探しはじめます。求人情報誌に掲載されている会社に片っ端から電話していきました。しかしいざ、具体的に仕事を探そうとすると、ホームレス状態から働く状態に至るには、さまざまなハードルがあることに気づいていきます。
まず連絡手段について。今は私の携帯電話から電話しているけど、もしおっちゃんが面接に行くとなったら、面接の合否の連絡はどの電話にしてもらったらいいんだろうか? 働くとなったら、やっぱり携帯電話はマストアイテムだけど、おっちゃん、携帯電話代払えないし、そもそも、ホームレスの人でも、携帯電話って契約できるんだろうか? ほとんどの求人票には給料翌月払いと書かれているけど、これって働いてもすぐにはお金がもらえないってこと? そしたら給料がもらえるまでの生活費、どうしたらいいんだろう? 今は昼間に炊き出しに並んでご飯を食べているけど、日中に働くようになったら炊き出しには並べなくなる。そもそも、交通費もないのにどうしたらいいんだろう? 働くんだったら、身なりもちゃんとしないといけないし、そのお金はどうしたらいいんだろう?
仕事を探せば探すほど、ホームレスの人が働くには大きな壁があると感じました・・・。
結局、大した仕事も見つけられず、おっちゃんにどう話そうと考えあぐねながらおっちゃんを探すも、そんなときに限っておっちゃんがいない。川口加奈さんは、いつもおっちゃんが寝ていた場所の近くにいる別のおっちゃんに聞きました。
「あそこで寝てたおっちゃん、どこ行ったか知ってます?」
「ああ、あの人。こないだ亡くなったで」
頭を殴られたような衝撃でした。結局、その方は身分を証明するものを持っておらず、無縁仏になったという話もあとから知ります。もう一度やり直したい、そんな思いが叶わず、路上で名前も知られず亡くなってしまう。そんな社会、もう嫌だと思ったのです。
だから、川口加奈さん夢を描きました・・・
結局、これまで川口さんが取り組んできた事は、ホームレス問題の根本原因にアプローチできていない。ホームレス問題への偏見をなくして、ホームレス状態をちょっとだけよくしたという対症療法的な活動にとどまっていたんじゃないだろうか。そうじゃなくて、本当に必要なのは根本的に問題を解決すること。ホームレス状態から脱出したいと思ったら誰でも脱出できるし、そもそも、ホームレス状態になりたくないって思ったらそうならずに済む。そんな社会にする必要があるんじゃないか。
そんな思いから、川口加奈さんは1枚の絵を描いていきます。
とりあえず、ここに駆け込んだらなんとかなる。そんな施設の間取り図を描いたのです。
ここに来てもらったらその日からゆっくり休んでもらえる個室を用意しよう。3時間も寒いなか並んでおにぎりをもらうんじゃなくて、いつ来ても温かいご飯が食べられる。そんな場所があったらなぁ。やっぱり、お腹がいっぱいにならないと頑張ろうっていう気力も湧かないんじゃないかな。日本では廃棄食品も多いっていうし、その食品を集めて、カフェもできるんじゃないかな。よし。栄養の取れる食事ができるカフェもつくろう。さらにそのカフェでは、おっちゃんたちに就労支援として働いてもらおう。それ以外にも、どんな人でもその日から働ける仕事をたくさんつくろう。職業訓練が受けられるように、教室もつくろう。ホームレスの人の中には児童養護施設出身の人も多いなぁ。児童養護施設は18歳(現在は20歳)を過ぎると退所しなければならなくて、急に頼れるところがなくなってしまうのがよくないんじゃないかなぁ。それなら、成人向けのこの施設に併設したら、大人になっても帰ってこられる場所がある状態をつくれるんじゃないかな。おっちゃんたちの中には子ども好きの人も多いし。よし、施設の真ん中には公園をつくろう。ホームレスの人たちにも優しい、安心して医療を受けられる病院も描こう。路上から搬送された場合に備えて、救急車が直接、施設に入れるようにしよう。悩みを抱えた人も多いから、カウンセリングルームもつくろう。音楽は人を癒やすっていうし、私の好きなオーケストラの楽団もつくろう。自分の趣味も織り交ぜつつ、そうして1枚の絵を描き上げられました。
「1回失敗したら終わり。……それっておかしくない?」
そんな思いが詰まった1冊の本、是非、手に取って読んでみて下さい。
【14歳で“おっちゃん”と出会ってから、15年考えつづけてやっと見つけた「働く意味」 】
著:川口加奈
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カンブリア宮殿「ユーハイム」の回、ご覧になられましたか? 今から101年前、日本で初めてバウムクーヘンを販売したのがユーハイム。神戸・元町の商店街の一角にあるユーハイムの神戸元町本店。ここでは全国でもわずかな店でしか味わえないバウムクーヘンを売っています。しっとりとした味わいを楽しむことができる「切りたてバウムクーヘン」(1枚108円)。社長の河本英雄さんが率いるユーハイムは全国278店舗、年商280億円超。しかし、その強さを支えているものは、大手とは全く真逆の菓子作りにありました。
大規模なユーハイムさんの工場を訪ねると「工場に来る人はみんな人が多いことに驚く」と言います。確かに最新の生産ラインなどは一つもなく、いたるところで膨大な人数の菓子職人が忙しそうに動き回っています。生クリームを塗る工程は、他の大手の場合、機械化されているところですが、ユーハイムは手作業。焼き菓子に模様を入れていく作業も、他の大手では自動化されていたりするところもあるそうですが、ユーハイムではやはり手作業。製造の工業化に頼らない大手とは思えない職人たちの菓子作り。これこそがユーハイムが他に負けない強さを支えていたのです。
「非効率ですよね。でも効率を何と考えるか。数字か味か。数字に関していかに効率が良かろうが、味に対して非効率であれば、それは効率的ではないと思います」と話す河本社長。
千葉・船橋市のユーハイム船橋工場が映されていましたが、ここで職人たちが作っていたのは「モリヨシダ」の「モンブラン」。特にこだわっているのはモンブランクリーム。驚いたのは、大企業にも拘らず機械を使わず、手作業できめ細かい滑らかさが出るまで延々と混ぜ合わせていたこと。「機械でやるとつぶれすぎてしまう。ふんわりしたモンブランクリームを作るにはやはり手で」と言うのです。「モリヨシダ」のおいしいモンブランはユーハイムの腕利きの職人たちが作っていたのです。別の職人たちが作っていたのは「フィリップ・コンティチーニ」の「タルトタタン」。スライスしたリンゴを、これまた手作業で丁寧に重ねていました。「角にリンゴが入ってないと、型を抜いた時にきれいに台形にならない。噛んだ時の食感も違ってくる」と言いいます。さらに別の職人が型から取り出したのはかわいらしいムースケーキ。これも「スクランブルスクエア」に入るドイツの洋菓子店「グマイナー」の商品「ヴァルト」。ユーハイムは海外スイーツ店の製造・販売を請け負い、日本進出を支えている、とても貴重なメーカーだったのです。
「渋谷ヒカリエ」に店を構えるのは2018年に日本に初上陸したパリの超人気店「ミシャラク」。その斬新な菓子作りにセレブの顧客も少なくないそうですが、実はここも日本での製造をユーハイムが任されているのです。その理由をクリストフ・ミシャラクさんは「技術の完成度が素晴らしい。ユーハイムは本当に進んでいると思いました。ユーハイムと組めてうれしいです。なぜなら僕のケーキをパリと遜色なく完璧に再現してくれるから。それがなければパートナーに選ぶことはありませんでした」と・・・。
バウムクーヘンが生まれたと言われる町、ドイツ・コトブス。街中に立つ女性の像の手にはバウムクーヘンがありました。ところが、そのドイツでバウムクーヘンについて聞くと「あまり食べない」「年寄りのもの」という声が聞かれたのです。ドイツでは既に時代遅れの菓子になっていたのです。ではユーハイムはなぜ、バウムクーヘンを日本でブレークさせることができたのか。
社長の河本さんが拘るのは、保存料などをゼロにする「純正自然」というキャッチフレーズの商品づくり。ショートケーキに使うイチゴジャムも自社で作ることに挑戦していました。ケーキの材料を一つずつ、元となる原料までさかのぼって「純正自然」を進めているのです。
「全部本来のものが入っているのがいいと思うんです。それが、僕らがやっている『純正自然』。現在、ユーハイムの商品はその8割が『純正自然』で作られているとのこと。
そんなケーキ作りをユーハイムに根付かせた夫婦・・・それがユーハイムの創業者、カールさんとその妻エリーゼさん。ドイツの菓子職人だったカール・ユーハイムさんんは、1909年、当時ドイツの租借地となっていた中国・青島でユーハイムを創業。その後一生の伴侶となるエリーゼさんと出会いますが、お2人の歩みは苦難の連続でした。
1914年、第一次世界大戦が始まると青島が陥落。カールさんは日本軍の捕虜となってしまいます。終戦後は日本にとどまり横浜で小さな店を開業するも、今度は関東大震災が起き、またすべてを失ってしまいます。それでも諦めなかった2人は、1923年、神戸で店を開業。そこでヒットしたのが故郷のバウムクーヘンだったのです。苦労して店を軌道に乗せたお2人でしたが、店舗の急激な拡大には否定的でした。エリーゼさんを直接知る現会長の河本武さんは次のように・・・。
「エリーゼさんに店を出すと怒られる。『あなたは何をやっているんだ』と。『お菓子屋には「3S」というのがあって、それは「スモール・スロー・ステディー」。「小さく・ゆっくり・着実に」やっていくのが菓子屋。店を何店も出したというのは自慢にならない』と。
1945年、終戦の1日前、59歳でカールさんが死去。その後、エリーゼさんの経営を手伝ったのが、当時ユーハイムにバターを卸していた、現社長の祖父・河本春男さん。カールさん亡き後もエリーゼさんは、お菓子のおいしさを決める原材料にこだわり続けました。
「エリーゼさんは『乳化剤を混ぜるのは簡単だけど、うちは乳化剤などの食品添加物は使わない』と。素材のおいしさを組み合わせてお菓子を作る。『見えるところは丁寧に、見えないところはより丁寧に』と言っていたカールさん。
ユーハイム夫妻の口癖は「お菓子は平和の象徴」という言葉。戦乱に翻弄された2人の思いが込められているのです。実は、カールさんが日本で最初にバウムクーヘンを販売したのは広島市。破壊される前の原爆ドーム、物産陳列館。101年前のことだったのです。
その因縁に、カールさんの菓子作りへの決意があったのではと河本さんは考えていました。
「ドイツへ帰る選択肢も別の所に行く選択肢もあった。でもユーハイムさんが日本に残ると決心したのは、おそらくこの国の平和のためにはお菓子が必要だと思ったからじゃないかと思うんです。ずっと平和を思いながらお菓子を焼いて、ここからバウムクーヘンが日本全国へ広まっていった。本当に感無量です」と。
全国でもわずかな店でしか味わえないという「切りたてバウムクーヘン」。実は、つい先日、あるショッピングモールに期間限定で出店していたので、買うチャンスがあっのですが、2日しか日持ちしなくて、買うからには家族そろって食べたいという思いもあって、揃うのが1週間後だった私は断念したのでした。・・・いやぁ、やっぱり買って、1人でも食べておくべきだったか・・・。私が生まれ広島で、カールさんが日本で最初にバウムクーヘンを販売したことも、身体に良い「純正自然」を目指している事も、大いに応援したい気持ちにならざるを得ないのです。その後、お菓子を買おうとしてユーハイムを見つけてしまったら、やはり、ちょっと手を出してしまうようになったのでした・・・。
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ご無沙汰しております。気付けば2ヶ月以上も書かないまま今日に至り
やはり、たまには書かないと・・・と思って、無理をして描いております。
正直、コロナのストレスと、在宅中心となって、不自由やら、色々な仕事が
重なって来てしまってパンパンの状態です。
とは言うものの、こんな時だからこそ力をくれる番組をご紹介したいと思います。
逆境に耐えて乗り越えていく事がテーマの番組は、既に御紹介している【ガイアの夜明け】
や【逆転人生】などがありますが、最近はまっている番組で他にも気金が貰える【激レア
さんを連れてきた】や【勝手屋本舗~どん底からの再建ビフォーアフター】などもあります。
今回は、最後の【勝手屋本舗~どん底からの再建ビフォーアフター】についてお話しできればと
思います。
この夏、熊本を襲った令和2年7月の豪雨。老舗うなぎ店・上村うなぎ屋は外見の店舗こそ
何とか残ったものの、店内は全て流されてしまって再起不能な状態。上村うなぎ屋に人は
おらず、ご自宅を尋ねて状況を伺うと、店の中のものが流されただけでなく、大切な家族の
思い出までも無くなってしまったとのこと。震災から3ヵ月、ほぼ毎日のように従業員たちが
無償で泥出しなどの作業を行っているが、先が見えない・・・。ご主人は1度再建を諦めた
ものの、店のファンからの手紙でやる気になったとは言うものの、あまりの辛さに、自宅から
すぐの店舗を見に行く事すらできなかった。震災後、どこも人出不足で再建は進まない・・・。
番組が選んだ最終提案は「オンラインサロンメンバーで人海戦術支援」。何の見返りもなく、
無償での支援が始まると、店舗に行く事が出来なかったご主人が店舗に足を運んでいく・・・
人の心の温かさを実感できる瞬間でした・・・
同日、放送された中には、盗難被害にあった草津熱帯圏もありました。800万円入っていた
金庫が盗まれたとのこと。草津熱帯圏は50年愛され、最大の売りは熱帯大ドームだ。老朽化で
スタッフで修繕しエサ代も浮かせるよう努力しています。草津熱帯圏の目標は来園者を増やし
800万円を取り戻すこと。
番組では、ナイトクルーズ動物園やクラウドファンディングを活用したネーミング公募などの
アイデアが出され、ネーミング公募が動き出していきます・・・
コロナ禍で多くの人が苦しんでいる時に、困っている人から盗んだり、つくられた助成金を
不正受給したり、ゴートゥーイートの裏技で飲食店を困らせたり、飲食店の批判をしたり…
嫌な話が多い中、救われる気のした番組でした。
大変な方が多くいるコロナ下ですが、なんとか無事乗り越えていきたいですね。
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ご無沙汰しております。
新型コロナ下で、在宅勤務が主流となりつつある昨今。リモート勤務?プロ野球の観戦もリモート観戦・・・。Socialdistanceを意識しながらの生活なんて、通常のオフィス内では困難で、対応できずにオフィスの在り方そのものも考え直さなければならない?・・・
ニューノーマルという言葉も、随分と聞かれるようになりましたが、言うは易く行うは難し・・・
在宅での仕事は、専用スペースもなくストレスもたまります。確かに通勤時間はなくなって、その分時間が有効に使えるはずですが、不自由な部分も多く、それが故に短時間で終わっていたことが、短時間で終えられない事も発生しています。
以前、鉄道にまつわる、心に“沁(し)みる”エピソードを取り上げ、紹介していく「沁(し)みる夜汽車」としいう番組をご紹介させて頂きましたが、こんな時、改めて見ると、ほっこり肩の力も抜けたりします。
https://www.nhk.jp/p/ts/GQ8PWYMK6W/list/
先日、NHKのザ・プロフゥッショナルで三ツ星シェフの米田さんが、こんな事を話されていました。
『諦めそうになった時こそ、もう一歩前へ』
「沁(し)みる夜汽車」でも、こんな事を言っていた気が・・・
『やりきれないをやり通す』
やり抜く事が大切だと・・・
こんなコロナによる強制的な大変革の中、戸惑う事も多々ありますが、やるしかない・・・
でも、これだけは意識したいんですよね。こんな厳しい状況だからこそ、黙って、支えて
くれている家族、特に奥様への感謝の気持ちを態度で示さなくてはと・・・。
思えば、在宅になる事で奥様の負担は相当大きなものになっているはず。家事もそうだけれど
ガス抜きの時間が無くなっているのではないかと・・・
仕事を思えば、余裕がなくなりがちかもしれませんが、黙って色々と気づかいしたりお世話を
してくれている事に感謝し、少しでも、その一部でも担ってあげる気持ちが大切な気がします。
世界の感染率が加速的に拡大し、一度おさまっている地域でも再拡大するなどの不安もある中
日本は、解除解除で、先週末の人の動きは信じられないほどの混雑状態でした。
大丈夫なのでしょうか?
早くトンネルを抜け出したいですよね。
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今年の1月下旬から4回にわたってNHKで放送された【心の傷を癒すということ】というドラマを見られた方は居られますか?阪神・淡路大震災の時、被災者の【心のケア】のパイオニアとして奮闘し続けた精神科医の、実話を基にして作られた物語です。
本作のプロデューサー京田光広さんは神戸市出身で、阪神・淡路大震災の時に実家が半壊されたそうです。東京で勤務していた京田さんは使命感に駆られて神戸へと戻り現地取材班の一員として寝る間も惜しんで取材に従事しますが、はたして取材活動は被災者の助けとなっているのか、家族が被災し故郷が悲しみに暮れる中で取材を続ける意味に疑問を抱き続けたそうです。
後に大阪へ異動となってからも被災地取材や震災番組から目を背けてきましたが、安克昌著の『心の傷を癒すということ』と出会い、自ら被災しつつも被災者に寄り添い続けた安氏の姿に触れたことを契機に、「自分も故郷を覆った悲しみに、もう一度しっかりと向き合ってみよう」と決意。
当初は安氏のドキュメンタリー番組の制作を検討していたそうですが、その大きな人間性や生い立ちを知ることで「ドキュメンタリーでは描ききれない」と感じ、ドラマとして表現することにしたそうです。「心のケアのパイオニアだった安さんのことをみなさんに知ってもらいたい」として企画を温め続け、約10年の年月を経て制作へと至った作品。
脚本は第54回ギャラクシー賞奨励賞を受賞し本作が初の連続ドラマとなる桑原亮子さんが担当。中学2年生の時に兵庫県西宮市で被災した桑原さんは、地震体験装置に入って当時の記憶を呼び起こすことで同じく25年間「小部屋の中に閉じこめていた」と語る震災体験と向き合い、「想像で書いてしまうと、失礼な気がした」として安氏の遺族へ丁寧に取材を重ねて、生い立ちや苦悩、家族との絆から、夫人との出会いやデートのエピソードまで細かく聞き出し、本作を執筆しています。
主演の柄本佑さんもまた、遺族に会って話を聞いた上で、「寄り添う」ことをテーマに本作の撮影に臨みました。また、撮影開始の2か月以上前から「まったく初めての体験」と語るジャズピアノの練習を続け、劇中では華麗な演奏シーンをたびたび披露。本物の役者さんですよね。そんな物語のあらすじは、こんな感じです。
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ジャズピアノはプロ級の腕前、レコードと読書をこよなく愛する“はにかみ屋”の若手精神科医・安和隆(柄本)。自分の居場所を探し続ける青年時代を送ってきましたが、明るい妻・終子(尾野)と出会い、同じ在日としての悩みを共にできたことでようやく心穏やかな日々を送っていきます。第一子が誕生した直後、阪神・淡路大震災が起きると、精神科医としてできることは何か…模索の日々が始まります。
和隆は被災者に寄り添い話を聞き続ける中で、精神科医にできることは、被災者を治療することではなく、治癒力を回復させる手助けをすることだと気づいていきます。その後、精神科医として見た被災地の様子を一冊の本にまとめ、学芸賞を受賞。明るい兆しが見えはじめた、39歳のある日、がんが発覚します・・・。
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私は、「心の傷を癒すということ (角川ソフィア文庫)」を読んだことがないもので、本屋さんで探しましたが見つける事が出来ず、Amazonで検索すると、とても高額で取引されていて断念・・・。いつか、読んでみたいと思いますが・・・
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