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通販なし、お店は1軒だけ…ピカイチな帆布屋さん登場!!

2018-5-22 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

5月10日放送のカンブリア宮殿『京都オンリーワンのものづくり! 奇跡の老舗かばん店の全貌』の回、ご覧になられましたか?京都に1軒だけという小さなお店がカンブリア宮殿に登場するのは珍しいところ。実は、このお店、通信販売もしていないのです。社員は全員職人を兼ね、売っているのは帆布のカバンが中心。それでも、長年の熱烈なファンに支えられるという老舗。「お家騒動」の辛い時期を経て、自社ブランド「一澤信三郎帆布」を立ち上げ、100年前の創業当時と変わらないビジネススタイルをとっているという【老舗カバン屋さん】が今回の主役です。

 

一澤信三郎帆布さんのカバンは職人の道具袋から時代に合わせて変化し、愛されてきました。会社が軌道に乗ってきた2,000年初頭、先代が亡くなると本来の遺言状の他に、兄が新たに持ち出してきた別の遺言状が登場し、遺言状を巡って裁判にまで発展してしまう兄弟の相続争いが勃発。結果、後から出てきた遺言状が認められてしまい、社長を解任された信三郎さんは職人たちと一緒に「一澤信三郎帆布」を立ち上げ、新たなスタートを切ることになります。

 

地元の人たちの支援や信頼はそのスタートを後押していきますが、共に頑張って支えてくれた社員や、支えてくれたお客様たちは、それまでの取り組みを裏切る事はありませんでした。後に、兄が後から提示してきた遺言書は偽造されたものであることが判明したそうですが、ドラマの様な怖い話、本当にあるんですねぇ。

 

で、そんな、愛される一澤信三郎帆布さんでは、毎年春になると真逆な一澤ビジネスを知ろうとアメリカのビジネススクールの学生たちがお店を訪れてきます。一澤さんの、学校で学ぶのとは正反対のレクチャーに戸惑いながらも興味津々な学生たち。丈夫で長持ち、シンプルなカバン…週末ともなるとごった返す店内の定番は「道具袋」(トート)カバン。袋の角の見事な折込や縫製と、丁寧な手作りの袋は、もちろん生徒たちにダイレクトに伝わりますが、何故、複数店舗展開やネット販売をして、もっと稼がないのか?…は、どこまで伝わったのでしょうか…。同志社小学校は10年以上、一澤製ランドセルを使われているとの事。渋いですよねぇ。

 

いつもの社長の金言は、『時代に遅れ続ける経営』と、何とも皮肉さえ感じてしまう発言ですが、お客様の声や反応を直に聞き、見ていく事で商品は進化し続けられ、大量生産に対応しないからこそ、細部にまで丁寧な仕事ができる…そんな基本姿勢を守り続けている、そんな印象は強く受けることができました。大切なのは、良い物を提供し、お客様に喜んでいただき、その事を次のモチベーションに活かしていくという流れなのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

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